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蒼海のヴァルキュリア そうかいのはるきゆりあ【登録タグ アダルトゲーム作品 品そ】 曲一覧 深海のメビウス 映像に蒼海のヴァルキュリアを使った動画のある曲の一覧 まだ曲が登録されていません コメント 名前 コメント
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体内に原爆並みの破壊力を秘めた爆核を有するG・O(ジャイアント・オーガニック)。こう総称される謎の生物は2035年に初めて確認された。アメーバのようなそのG・Oは地中海で発見され、船上での調査を経てマルセイユに送られることになった。だがその数時間後、G・Oは大爆発を起こし、マルセイユは消滅。150万人の命が 失われるという大惨事となった。2037年、アメーバ状の巨大生物がテキサス州南部の港湾都市ガルベストンに出現、二日後、前回と同じようにしてガルベストンは消滅した。今回の場合、政府によりG・O確保のため州兵が派遣されており、爆発の一部始終が記録され、NASA職員はリアルタイムでそれを確認していた。アメリカはバイオテロの可能性を説き、それから半年の間に同様の事件が無差別に起こってもその立場を変えなかった。やがて大国による新兵器の実験説がささやかれるようになり、各国は疑心暗鬼に駆られ世界戦争勃発まで危ぶまれた。その時、世界トップのバイオテクノロジー研究機関ワイズリーが人類の技術ではどうやっても実現不可能であり、よって自然災害でしかありえないと発表した。各国は冷静さを取り戻し国連で対策が講じられるようになった。あらゆる兵器が試され、核まで用いられたもののこの巨大生物を駆除することはできなかったが、ヨートゥンハイメン(en Jotunheimen)の遺跡で発見された七本の巨大な槍にG・Oの細胞を崩壊させる力があることが判明。国連でこれらの槍を用いる計画C.O.V Project(ヴァルキュリア騎兵計画)が持ち上がり承認される。こうして人類はG・Oへの対抗手段を手にした。 しかしこの計画にはある秘密があった。槍を振るいG・Oを倒す「ヴァルキュリア」たち、 その正体は機械ではなく、平均身長16メートルの巨人の少女たちだったのだ。人類を守るため戦わさせられる彼女たちだが、その待遇は非人道的なものだった。新しくヴァルキュリア国連騎兵隊(UNCOV)に配属された二等海尉・天宮竜一郎は、前任者にかわって「ヴァルキュリア」たちを指揮する立場を与えられる。 上からの「ヴァルキュリアを女の子扱いせよ」という注文のもと、竜一郎は試行錯誤しながら彼女たちと歩み寄り、共にG・Oの脅威と戦っていく。 天宮竜一郎(あまみや りゅういちろう) V-01/レイン・ジースト V-02/ルビー・フォレスト V-03/水樹晶(みずき あきら) V-04/海津院真珠(かいづいん しんじゅ) V-05/ミルキィ・コーラル
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戦場のヴァルキュリア part44-26~31,45~50,63~68,78~79,81~84,87~91,106~110 26 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/07(土) 00 13 54 ID Pkq2uv+m0 序章・終章含めて19章。1章1レス+用語解説(これ)で20レスくらいになるかと。 まずは頻出する用語の解説から。 ガリア公国:本作の舞台。連邦と帝国の間に位置し、どちらにも属さない武装中立国家。 第二次ヨーロッパ大戦の最中、豊富なラグナイト資源を狙った帝国の侵攻を受ける。 国民皆兵制度を敷いており、小・中・高・大学で軍事教練が必修。さらに中学校までは 義務教育であるため、国民全員が戦闘の基礎を習得している事になる。 位置的にはオランダ~ドイツ辺りの海沿いだけど、世界地図が現実の物と多少違うので はっきり 「この場所」 とは言い切れない。 東ヨーロッパ帝国連合:通称 『帝国』 ヨーロッパ統一を目指す君主制国家。デカイ。強い。 連邦のみならずガリア公国含む周辺諸国へも侵攻。本作のメイン敵国になる。 大西洋連邦機構:通称 『連邦』 ヨーロッパ西側の共和制国家の集合体。領土は帝国より 狭く(それでもガリアに比べれば超デカイが) 戦車開発等においても帝国に遅れをとる。 秘密条約など、まっとうでない手段によって国土を拡大してきたとも言われる。 第二次ヨーロッパ大戦:征暦1935年に勃発し、ヨーロッパ全土を巻き込んだ戦争になる。 (と言っても帝国と連邦でほぼヨーロッパ全土なんだが) 原因はラグナイト資源争い。 「第二次」 という事は第一次もあるわけで、これもやはり帝国と連邦の戦争だった。 第一次の時もガリア公国は帝国による侵攻を受けているが、独立を守り通している。 ラグナイト:燃料や動力、爆薬から治療薬など何にでもなる鉱物資源。青く発光する。 ダルクス人:数千年前、邪法を使って100の都市と100万の人畜を焼き払ったと伝えられ それを理由に様々な迫害を受けている民族。工業や鉱業などの重労働に就く者が多く (というか迫害ゆえにそういった仕事にしか就けない) 「油くさい」 などと揶揄される。 紺色の髪と伝統的な文様の入った布 (ストール等) の装いを特徴とする。 ヴァルキュリア人:北方より現れてダルクス人を倒し、ヨーロッパを救ったとされる人々。 ラグナイトを原料とする武器を用い、戦闘時には青い光を放って人間離れした能力を 見せたと言うが、現在の認識はほとんど御伽噺か伝説上の存在に近い。 この世界の 「征暦」 はヴァルキュリア人がヨーロッパを平定した年を紀元としている。 27 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/07(土) 00 17 23 ID Pkq2uv+m0 【序章:開戦】 帝国との国境近いブルールの街。帝国の宣戦布告を受け、人々はこの先来るだろう 戦火を避けるために街を離れ始めている。 街を去る人々の流れの中、一人逆に街に向かう青年がいた。 川の傍に座って手帳に何か書き出した彼を、見回り中のブルール自警団が拘束する。 ウェルキンと名乗る青年は 「魚のスケッチをしていただけ」 と言い、事実手帳の中は 魚や花、虫のスケッチばかりだったが、自警団分隊長のアリシアは容易には信じない。 自警団詰め所へ連行する途中、ウェルキンに声をかける少女が現れる。 アリシアは、彼女がギュンター将軍の娘、イサラ・ギュンターである事に気づく。 まだ疎開してなかったの? と訊ねるアリシアに、イサラは兄が今日迎えに来る事に なっている、と答える。その 「兄」 が、つまりはウェルキンだった。 驚き、むくれつつも自分の勘違いを謝るアリシア。 昔から自然が好きで、今は首都の大学で学んでいると言うウェルキンは、 「自分も誰かに観察されているかも知れないって事を、覚えておくよ」 と言って笑う。 そこへ帝国の偵察部隊がやってくる。街を去ろうとしていた人々が銃弾に倒れていく中、 アリシアは倒れた自警団員の銃をウェルキンに渡し、戦力に加えて帝国兵を撃退する。 戦いが終わった後、部下の自警団員に倒した帝国兵の遺体を埋葬するように言って、 アリシアは手に持っていたコナユキソウの種を風に乗せた。 街の人を守るには戦うしかない。でも、命を奪い合っていただけではなく、新しい命も この時代に生まれていた事を、戦争が終わって振り返った時に思い出したい。 飛んでいく種の綿毛を見ながら彼女はそう言った。 28 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/07(土) 00 17 52 ID Pkq2uv+m0 【一章:ブルール防衛戦】 アリシアと別れ、家に戻ったウェルキンとイサラは使用人のマーサに迎えられる。 身重の彼女をウェルキンは気遣うが、当人は 「もう5人目だから慣れたもの」 と笑う。 そこへアリシアが登場。さっきのお詫び、と渡されたパンは、パン屋に住み込みで 働いているアリシア自身が焼いたものだった。 家に迎え入れられたアリシアは、壁にかけられた一枚の写真を見つける。 写っているのは二人の男性。一人はウェルキンの父、第一次ヨーロッパ大戦の中で ガリアの独立維持に大きく貢献した英雄、ベルゲン・ギュンター将軍(既に故人) もう一人の事を訊ねると、イサラが私の父ですと答える。父は将軍の戦車を設計した 技師だった。でも生まれてすぐに両親は事故で他界してしまい、将軍が養子として 自分を引き取り、育ててくれたのだと言う。 立ち入った事を聞いた、と言うアリシアに、気にしないで下さいと笑うイサラ。 時間を見て辞去しようとするアリシアをウェルキンが送っていく。 「お父さんの様に軍人にはならないの?」 と言うアリシアの問いに、ウェルキンは 自分は教師になりたいんだと答える。そして自分なりの方法でこの国を守りたいと。 自分なりの、という言葉にアリシアが考え込んだ時、砲撃音が響く。 ブルールの中心に位置し、街の象徴でもあった親子風車が崩れ落ち、帝国兵が 街に突入してくる。自警団員を集め、敵を食い止めに向かうアリシアとウェルキン。 だが戦車まで加わった帝国側の圧倒的な火力は、自警団の抵抗を物ともしない。 アリシアはウェルキンに脱出するように言い、尚も自警団員を率いて抵抗を続ける。 ウェルキンはまだイサラとマーサがいるはずの家へと向かって走り出した。 29 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/07(土) 00 18 17 ID Pkq2uv+m0 【二章:ブルール撤退戦】 家には既に帝国兵が侵入していた。倒れているマーサを庇って立つイサラを見て そのストールから彼女をダルクス人だと知った兵士が侮蔑の言葉を吐く。 そんな兵士達の隙をついて銃を手に取るイサラ。兵士の注意が彼女に向いた時、 ウェルキンが駆けつける。柵の柱を引き抜いただけの即席の棍棒で一人を倒し、 もう一人が応戦しようとした所に銃声が鳴る。引き金を引いたのはイサラだった。 悪態をついて兵士が倒れる。 マーサに駆け寄る二人。既に陣痛が始まっていて動かすのは危険な状態。 そんな時にイサラは納屋に行こうと言い出す。 「父さんたちが残してくれたものが、私たちを助けてくれるはずです」 納屋には一両の戦車があった。イサラの父、テイマーがギュンター将軍のために ただ一両だけ製造したエーデルワイス号。 10年も動かしていない物だが、いつでも動かせるように整備はしてあると言う。 軍事教練で整備を選択し、戦車操縦技能も持つイサラが操縦手兼無線手を担当、 高校で機甲訓練コースを選択していたウェルキンを戦車長兼砲手として、内部に マーサを保護した状態で出撃。 ブルール住民の非難経路を守っていたアリシア達と合流し、帝国戦車を破壊。 時間を稼ぎつつブルールから撤退する。 その間、マーサの子供はなんと戦車の中で生まれてしまっていた。 結局奇襲から2時間足らずで制圧されたブルールを眺めるアリシアとウェルキン。 ウェルキンは、自然から生き物の種族を超えた共存の仕組みを知りたいと言う。 人の生活に活かせるかもしれない。そして教師になれた時それを皆に伝えたいと。 そこへマーサから子供を預かったイサラが赤ん坊を抱いて現れる。 これから離れる故郷を赤ん坊に見せ、きっとここへ帰ってこようと三人は頷き合う。 30 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/07(土) 00 18 38 ID Pkq2uv+m0 【三章:ヴァーゼル市街地戦】 ガリア公国東部国境を越えた帝国軍は、要害・ギルランダイオ要塞を始めとした ガリア東部の要所を次々と制圧していく。その中、ブルールを脱出した住民たちは ガリア公国首都、ランドグリーズへと避難していた。 国民皆兵制度に基き、ウェルキンとアリシアは義勇軍として軍に配属される。 ウェルキンは義勇軍第3中隊・第7小隊長に任ぜられる。階級は少尉。 アリシアもウェルキン付きの下士官として第7小隊に配属される。階級は軍曹。 出頭前、アリシアは着慣れない軍服姿の感想をウェルキンに求める。 腰部装甲がカブトムシみたいでかっこいい、とズレた(でも本気の)誉め方をする ウェルキンに呆れるが、頭部のスカーフ(登場時からずっとつけている)について 訊ねられると気を取り直して答える。 パン屋で働いていた時のスカーフである事。その頃の気持ちを忘れたくなくて また働ける時までつけていようと思っている事。 再びパン屋で働ける日が来たら買いに行くよ、とウェルキンは約束する。 義勇軍第3中隊長エレノア・バーロット大尉の下に出頭した際、ウェルキンは 第1小隊長として配属されていた学友、ファルディオ・ランツァートと再会する。 義勇軍としての初戦は、首都近郊の重要拠点・ヴァーゼル橋の奪還。 作戦会議中わざわざ嫌味を言いにきた総司令官・ダモン将軍をバーロットが 皮肉で追い返し、ファルディオは義勇軍を寄せ集めと見下すダモンの態度に 不快感と、ガリア軍が一枚岩でない事への懸念を露にする。 その会議で第7小隊に下された初任務は、ヴァーゼル橋奪還の前段階として 橋の西岸に構築された帝国軍拠点を制圧する事。 小隊に配属された部下、古参の対戦車兵ラルゴや突撃兵ロージー、そして エーデルワイス号の操縦手兼無線手として配属されたイサラ達を率いて 速やかに作戦を完了したウェルキンに、一人の女性が近付く。 従軍記者・エレット。突然の、そして矢継ぎ早の質問にうろたえるウェルキン。 そんなウェルキンを、ラルゴとロージーが冷ややかな目で見ていた。 余談:このゲームは「ガリア戦線記」と言う本を紐解く形で進行していく。 この本の著者が今回登場したエレットである(別名で書いてるけど) 31 :ゲーム好き名無しさん:2009/02/07(土) 00 19 17 ID Pkq2uv+m0 とりあえず今回ここまで。読み易くなってると良いけどどうかなぁ。 このゲーム、クリアした分のイベントは後からいつでも見られるから 詳細の確認が楽でいいw 45 :ゲーム好き名無しさん:2009/02/08(日) 01 00 30 ID Atd01Nkr0 空いてるようなので戦ヴァル第二陣投下します 46 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/08(日) 01 00 56 ID Atd01Nkr0 【四章:「春の嵐」作戦】 ヴァーゼル橋の西岸を確保し、橋を奪還する足がかりを得たガリア軍。 次は正規軍との合同作戦で橋そのものの奪還にかかる事になる。 義勇軍に与えられた任務は橋東岸の帝国軍拠点を制圧する事。 しかし橋上には帝国軍の橋頭堡が幾重にも築かれている。 これらを突破する際に、正規軍からの援助はあるのかと訊ねるファルディオに、 バーロット大尉は首を振る。正規軍は、義勇軍が敵の橋頭堡を攻略した段階で 攻勢を開始する。捨て駒扱いに舌打ちするファルディオをバーロットが宥める。 だが彼女自身も、帝国軍の強固な橋頭堡を、被害を抑えつつ突破する方法は 思いつかない。そんな中ウェルキンが橋の偵察を申し出て許可を得る。 そこへアリシアが駆け込んでくる。隊員同士が口論を起こしていて、隊長である ウェルキンに仲裁して欲しい、と言う。 ウェルキンがつれて行かれた先でイサラとロージー、ラルゴが睨み合っていた。 争いの理由は、ダルクス人であるイサラが小隊に参加している事。 ダルクス人なんかと一緒には戦えない、というロージーにイサラが反論する。 口論を止めるウェルキン。 しかしラルゴが、実戦経験の無い坊主の言う事など 誰も聞きやしない、と言う。彼らはウェルキンを隊長と認めてはいなかった。 それを悟ったウェルキンはラルゴに賭けを申し出る。 これから48時間以内にヴァーゼル橋を奪還する。失敗したら隊長を辞任しよう。 「その代わり作戦が成功したら、以後は僕の指示をきちんと聞いてくれるかな」 翌朝早く、ウェルキンは小隊を河岸に集めた。そこで発表された作戦の内容は 朝霧に紛れ、橋ではなく河を渡って東岸に上陸し、帝国軍拠点を落すというもの。 戦車は河を渡れないし、歩兵だけでは拠点は落せない、と反論するラルゴ。 ウェルキンは耐水処置を施したエーデルワイス号を潜水させ、河床を走らせて 東岸に渡すと言う。彼は河の植生から、戦車が渡れる場所を割り出していた。 河岸を警備していた帝国兵は、突然河面を割って現れた戦車に蹴散らされた。 防衛線に穴を空けたウェルキンは対岸に合図を送り、歩兵が一挙に河を渡る。 帝国軍拠点を奇襲・制圧した第7小隊は、ヴァーゼル橋の開閉施設をも占拠。 跳ね橋を強引に上げる事によって戦うことなく橋上の橋頭堡を一掃する。 予想以上に上手くいった作戦に、古参兵たちもウェルキンを認め始める。 ダルクス人への偏見という確執は払拭しきれていないものの、現れたエレットの インタビューに、皆の心を繋ぐ橋のような存在になりたいとウェルキンは答える。 47 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/08(日) 01 01 16 ID Atd01Nkr0 【五章:クローデンの森の戦い】 ヴァーゼル橋を奪還し、戦線を押し戻したガリア軍。それによって帝国軍は ガリア中部に戦力を集めざるを得なくなる。この動きに応じてガリア中部へと 向かう正規軍と離れ、義勇軍はガリア南部へと移動する。 南部の国境付近を覆うクローデンの森。慣れていなければ歩く事さえ困難な この森に、帝国軍がガリア中部侵攻のために建設した補給基地があるという。 その基地を制圧し、帝国軍の補給線を断つ事が作戦の主目的になる。 バーロットの説明を受けつつも困難な森林戦に気の進まないファルディオ。 対してウェルキンは珍しい植物が見られるかもしれないとワクワク気味。 ファルディオは呆れるが、よく見ていればきっと何かのヒントが隠されている というウェルキンの言葉には納得する。 一方の帝国側。本拠であるギルランダイオ要塞の作戦会議室(だと思う) 帝国準皇太子であり、ガリア方面軍総司令官でもあるマクシミリアンを筆頭に、 セルベリア・ブレス大佐、ベルホルト・グレゴール少将、ラディ・イェーガー少将、 それぞれガリア中部、北部、南部侵攻部隊の司令官が出揃っている。 帝国側も、中部に兵力を集めつつもクローデンの森の重要性は察知しており 南部方面軍の指揮を取るイェーガー当人が直に補給基地へ向かう事になる。 視点はガリア側に戻り、既に森に入った第7小隊。 ウェルキンは自然オタクっぷりを発揮し、悪気なくアリシアに山羊のフンを 渡したりして小隊員に呆れられるが、同時に獣道も発見する。 ロージーが元は酒場の歌姫だったなどの他愛無い会話をしながら進む中、 小隊は戦闘の巻き添えで親を失ったハネブタ (羽生えた豚) の子供を拾う。 子豚を抱き上げるアリシアに、連れて行くかい?とウェルキンは声をかける。 僕達は義勇軍なんだから誰が隊員になったっていい、と。 エーデルワイス号を中心に進む本隊と、獣道を進む分隊に別れて進軍。 分隊が対戦車砲を背後から奇襲して無力化し、本隊は基地に肉薄する。 そこで帝国側にイェーガーが到着するが、彼は状況を見て基地の死守は 無意味と判断。基地から必要な物資を引き上げさせる間、自ら矢面に立って 小隊の侵攻を食い止める。最終的に基地は制圧したものの、イェーガーの 指揮する戦車の堅牢さや、その鮮やかな撤退にウェルキンは舌を巻く。 余談:拾われた子ハネブタはハンスと名付けられ、小隊の一員となる。 階級は三等兵(アリシアが勝手に任命) 小隊員に可愛がられつつも ラルゴとのぶつかり稽古とか、訓練(?)もちゃんとしているそうな。 48 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/08(日) 01 01 42 ID Atd01Nkr0 【六章:砂漠の遭遇戦】 今度はガリア中部のバリアス砂漠に派遣された義勇軍第3中隊。 荒れ果てた大地は、ダルクスの災厄で焼き払われた都市の跡だという。 あまりの景色に、災厄の規模と力の大きさを実感する小隊の面々。 この砂漠にある遺跡の周辺に、帝国軍が布陣していると言う情報があり その真偽の確認と、事実だった場合は帝国軍の目的の調査が任務となる。 一方また帝国側。場所はやはりギルランダイオ要塞内の作戦会議室だが いるのはグレゴールとイェーガーの二人のみ。マクシミリアンとセルベリアは バリアス砂漠へ赴いていた。セルベリアを伴って行ったのならば、理由は ヴァルキュリアに関わる事だろうと推測するイェーガー。一方グレゴールは マクシミリアンがヴァルキュリアの力に固執気味である事を懸念する。 対し、イェーガーは力があるならそれだけ道のりは短くなるだろう、と言う。 我が故国のためにも、マクシミリアンには勝ってもらわなければ、と。 再び舞台はバリアス砂漠。発見した帝国軍と交戦に入る第7小隊。 地溝や岩、砂嵐など周囲の環境を利用して帝国軍の拠点を制圧する。 向かった遺跡の前でファルディオと遭遇。大学で考古学を学んでいた彼は 遺跡内部の偵察と調査とを任されていた。彼は、この遺跡は何千年も前に ヴァルキュリア人が作った物だと説明する。聞き入る小隊の皆を尻目に、 一人考え込んでいたウェルキンが突然 「思い出した!」 と大声を上げる。 「ツノオウムガイだ! この遺跡、ツノオウムガイに似てるんだ!」 またか、と呆れるアリシア。 何事も無かったように聞き流して、ファルディオは遺跡内部に入っていく。 ウェルキンとアリシアは、小隊員に周辺の偵察を任せて彼に同行する。 そのころ、当の遺跡の最深部にはマクシミリアンとセルベリアがいた。 青い光を身に纏ったセルベリアに応じ、遺跡の壁にあった古代の文字が 同じ光を以って浮かび上がる。マクシミリアンの問いに答えるセルベリア。 「大地を焼きし 『聖槍』 は、ランドグリーズの地に封じられたり」 頷くマクシミリアンに、どう制御なさるおつもりですか、と訊ねるセルベリア。 マクシミリアンは答える。槍を載せて走るネズミがもうすぐ完成する、と。 「これで我が野望は、夢から確信へと変わった。余は、ヨーロッパに 君臨する王となるのだ」 余談:イェーガーはかつて帝国に併合された小国・フィラルドの出身で 故国の復興・独立を目指してマクシミリアンの幕下に加わっている。 49 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/08(日) 01 03 00 ID Atd01Nkr0 【七章:バリアスの決戦】 遺跡の内部に入る三人。壁面には古代の文字で何かが綴られている。 ファルディオの解読で、この地を襲ったダルクスの災厄を語る文だと分かる。 そしてダルクス人を倒し、ヨーロッパを平定したと言うヴァルキュリア人。 ファルディオの解説を聞きながら、御伽噺だと思っていた、と言うアリシア。 その頃遺跡の外では再びロージーとイサラの衝突が起きていた。 ラルゴの制止で騒ぎには至らなかったが、二人の態度は和解には程遠い。 遺跡調査組は遺跡の最奥部、ヴァルキュリア人のシンボルとも言われている “ヴァルキュリアの螺旋” の前に辿り付く。ここまでただ一人の敵兵にさえ 出会わなかった彼らは、調査を切り上げて外へ戻ろうとする。 その時、突然 “ヴァルキュリアの螺旋” がまるで扉のように開いた。 “螺旋” の前に立っていたアリシアは、ただ手を触れただけだと言う。 遺跡に深部があった事に驚くファルディオ。一行は調査を続けようと奥へ入る。 “螺旋” の先は下へと続く螺旋階段。壁面にはやはり文字が刻まれている。 文字に目を走らせ、愕然とするファルディオ。ウェルキンが内容を訊ねるが、 ファルディオは僅かに間をおいて、ここの文字は自分にも読めない、と答える。 アリシアが気配に気づく。こちらを認めながらも悠然とすれ違って行くのは マクシミリアン。彼の正体に気づく一行。アリシアは銃を抜いてその背中に 照準するものの、彼に付き従うセルベリアが身に纏う青い光に気圧される。 相対したのがヴァーゼルやクローデンの戦いで巧みに帝国軍を破ってきた ウェルキン・ギュンターの隊だと知ったマクシミリアンは、外で雌雄を決しよう、 と言って出て行く。 外に出るとマクシミリアン自身が搭乗する巨大戦車・ゲルビルが現れる。 ガリア側の拠点を、制圧どころか蹂躙しながら進む戦車に手を焼く第7小隊。 ファルディオの第1小隊は、これもやはりセルベリアの部隊に圧倒される。 ゲルビルのラジエーターを破壊しつつ食い下がるが、遂に第1小隊を退けた セルベリアが敵援軍として現れる。銃ではなく、石製にも見える槍と盾を携え 青い光を纏うセルベリア。その姿は伝説のヴァルキュリア人を連想させる。 彼女の猛攻をかわしつつ何とかゲルビルを破壊する第7小隊。 しかし、あろうことか生身に槍と盾で戦車砲すら弾き返すセルベリアを前に、 マクシミリアンを捕える事は適わなかった。 何とか帝国軍を退けはしたものの、受けた被害の大きさと目の当たりにした セルベリアの強大な力に、誰もが暗澹たる思いを抱くのだった。 50 :ゲーム好き名無しさん:2009/02/08(日) 01 06 55 ID Atd01Nkr0 やっとヴァルキュリア登場したところで今回ここまでー 63 :ゲーム好き名無しさん:2009/02/11(水) 00 54 59 ID fL/xt6B40 戦ヴァル第三段いきまーす 段々長くなってきた 64 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/11(水) 00 57 33 ID fL/xt6B40 【八章:森林の包囲網】 バリアス砂漠から帰還する途中、突然の砲撃を受けてウェルキンとアリシアは 小隊から逸れてしまう。二人は小隊との合流を目指して夜の森を歩き出すが、 アリシアは脚を捻っており、ウェルキンの知識で森から薬草を得ながら進む。 警戒網を抜けた先に無人の山小屋があった。薬草での応急治療を施す中 アリシアは、なぜ自然に興味を持つようになったのかをウェルキンに訊ねる。 父さんの影響だと思う、とウェルキンは答える。父とよく遊びに行ったと。 父は悩んでいた。母は戦火で命を落とし、最愛の人すら守れなかった父は それでも周囲からは英雄と称えられ続けた。自分は何のために戦ったのか、 いつも苦しんでいた。でも、自然の中にいる時は明るくて元気な父だった。 「父さんを笑顔にしてくれるから、僕は自然を好きになったのかもしれない」 山小屋に一人の帝国兵が入ってくる。銃を構え、制止するウェルキン。 だが、そのままその場に倒れる帝国兵。負傷兵だと気づいた二人は何とか 手当てを試みるが、手の施しようがない。帝国兵は手を伸ばし、母を呼ぶ。 手を握り、大丈夫、ここにいる、と言ってやる事しかできないアリシア。 二人の見守る中で、負傷の帝国兵は息を引き取った。 一方、残された小隊の面々。二人を探すラルゴとロージー、捜索に参加せず エーデルワイス号の整備にかかりきりのイサラ。こんな時によく整備なんか していられるな、と言うロージーに、こんな時だからです、とイサラは答える。 いつ兄が帰ってきてもいいように準備を整えておく事が、今の自分にできる 最良の事だと思います、と。驚いた顔のロージーと、イサラを気遣うラルゴ。 翌朝、帝国兵を埋葬したアリシアとウェルキン。彼の銃を立て、ヘルメットを 置いた墓を前に、帝国兵も自分たちと同じ人間で、家族がいる事を実感する。 自分には家族がいない事を告白するアリシア。孤児院育ちで親を知らない。 でも悲しませる人がいないのなら、一人ぼっちも悪くないかも、と笑う彼女に 今は僕もイサラも、小隊の皆が君の家族じゃないかと言うウェルキン。 そこへ帝国の兵士と、士官が現れる。墓と、山小屋内の治療を跡を見て、 彼らは二人に感謝を述べ、危害を加えることもなく去っていく。 その後二人は近くで交戦中だった小隊と合流して帝国側戦力を撃退する。 二人を敬礼で迎える小隊員。ラルゴとロージーに、兄を探してくれた事への 礼を言うイサラ。ロージーはダルクス人に礼を言われても嬉しくない、と ソッポを向くが、それが単なる照れ隠しなのは傍目にも明らかだった。 65 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/11(水) 00 58 20 ID fL/xt6B40 【九章:七月事件】 日頃の戦果が認められ宮殿の晩餐会に招かれたバーロット、ウェルキン ファルディオの三人。ガリア公・ランドグリーズ家の現当主は弱冠16歳の コーデリア姫。彼女はヴァルキュリアの血を引いているとも言われていた。 前部中央にそびえる塔のため、一角獣に形容されるランドグリーズ城。 晩餐会は、ガリアと連邦の同盟を発表するためのものだった。 中立の国是を覆す同盟は、宰相ボルグと連邦大使の握手で締結される。 交わされる握手を表情もなく見る姫。ボルグと連邦大使が口を揃える、 ヨーロッパを我らの手に、という言葉に国を守りたいだけの義勇軍との 思いの剥離を覚える。不愉快な茶番だとファルディオは先に帰ってしまう。 晩餐会が終了し、帰ろうとしたところでバーロットが何者かとぶつかる。 翼を模し頭を覆う白の冠物に一角獣の額冠。なんと相手はコーデリア姫。 咎める様子もない姫に、ウェルキンは同盟に賛成なのですかと訊ねる。 晩餐会を見て姫の意思が無視されているような気がした、と。 姫は答える。国政は宰相に任せている。ガリアの地と、ヴァルキュリアの 血統を守るのが私の宿命。私の意思は必要ない。自らを傀儡と認め、 それを是とするコーデリア姫に言葉を失うウェルキン。 城を出るとダモン将軍が飛んでくる。姫が連邦大使に誘拐されたと言う。 一方、深夜の整備場。ガリア軍兵器の整備・開発を担当しているリオンと クライスが一機の飛行機を発見する。そしてそこにはイサラの姿が。 小さい頃空を飛びたいと言っていた兄の夢を叶えたくて、休日に少しずつ 作っていると言う。手伝いを申し出た二人に、イサラは礼を言って快諾。 そこに緊急出撃のサイレン。すぐにエーデルワイス号を出す事に。 逃走する装甲車を止め、なんとか姫を救出する第7小隊。助出された姫に いかに宿命が重くても、自身の意思を捨てないで下さいと言うウェルキン。 頷くコーデリア。 後日、ウェルキンは勲功賞を授与される。 授与の席でコーデリアは言う。まだ答えが出た訳ではないが、あれから ガリアの姫として、一人の人間としてどう生きるかを、ずっと考えていると。 小隊長室に戻ったウェルキンはファルディオの訪問を受ける。 ファルディオは今回の事件がボルグの圧力で報道されていないと言う。 帝国だけで手一杯の現状、連邦とまで事を構える訳には行かないからだ。 いかにガリアが弱い立場なのか思い知ったと言うファルディオ。更に軍さえ 一枚岩ではない。この国は大丈夫なんだろうか、と彼は懸念を口にする。 66 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/11(水) 01 00 56 ID fL/xt6B40 【十章:ファウゼン解放戦】 ガリア北部の工業都市ファウゼンの奪還に当たる事になった義勇軍。 ラグナイト産地であるファウゼンを奪還できれば国内の生産力を回復できる。 帝国軍が防衛に配備した装甲列車・エーゼルの破壊を任される第7小隊。 ファウゼンでは帝国によって狩り集められたダルクス人たちが、強制労働に 従事させられている。そのダルクス人の中に義勇軍の協力者がいるらしい。 そこでまたロージーとイサラの言い合い。ラルゴの仲裁も板に付いてきた。 夜陰に乗じてファウゼンに潜入し(戦車で潜入も何もないだろうとも思うが) 辿り着いたダルクス人収容所で小隊が見たのは、家畜のように扱われている ダルクス人たち。彼らのリーダーであるザカが、義勇軍の協力者だった。 目の当たりにしたダルクス人の現状に動揺しつつも、やはりダルクス人との 共同戦線は面白くないロージー。それを察したザカは好きなものはあるかと 彼女に尋ねる。意図を量りかねながらも、歌が好きだと答えたロージーに、 良いね、俺も好きだよと言うザカ。歌にも色々な物がある。それぞれ違うが、 それぞれ良さがある。人間も人種も、それと同じなんじゃないのか、と。 翌朝に作戦開始。装甲列車エーゼルはファウゼンの渓谷に掛かる高架上。 ザカが高架の支柱に爆弾を設置し、彼の退避を待って起爆する。 装甲列車エーゼルは高架と共に渓谷へと落下。エーゼルに搭乗していた 帝国軍北部ガリア侵攻部隊司令官ベルホルト・グレゴールも運命を共にした。 勝利した小隊に突如知らせが入る。帝国軍が、ダルクス人たちの宿舎に 火を放ったと言うのだ。駆けつけた小隊の前には焼け落ちた宿舎の跡だけが 広がっていた。黒焦げの残骸に歩み寄るロージー。彼女の目に映ったのは、 残骸の中、煤に汚れて落ちている人形。昨夜、宿舎で会った幼い少女が 手にしていた物だった。思わず人形を拾い上げ、復讐を叫ぶロージー。 その彼女を制止したのは、多くの同朋を宿舎ごと焼き殺されたザカだった。 暴力は暴力を呼ぶ。それでは争いは終わらない。例え迫害されていようと、 俺達は誇りをもって生きている。報復はしない、それがダルクス人の生き方だ。 そう言って一人残骸に入り、焼け崩れた柱を片付け始める。無言のまま 手伝いに進み出るイサラ。そして、そんな二人をロージーが手伝い始める。 ファウゼンを奪還し、帰還した第7小隊。開放されたダルクス人達の行く末を 案ずる彼らの前に義勇軍の軍服を纏ったザカが現れる。今日から義勇軍に 入り、しかも第7小隊に配属されたと言う。戦車兵の実戦経験もあるという 彼を加え、第7小隊にも二両目の戦車がやってくる事となった。 67 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/11(水) 01 03 34 ID fL/xt6B40 【十一章:マルベリー攻略戦】 今度の戦場はガリア北部のマルベリー海岸。砂浜の奥には断崖があり、 道も狭い上に断崖には銃座が設置されている、鉄壁ともいえる陣である。 明日は精霊節(大事な人に贈り物をする日)だというのに気が重くなる一同。 サロンで休憩中のラルゴとロージーに、イサラがある物を差し出す。 ファウゼンの収容所でも見た人形。それはダルクスに伝わるお守りだった。 それを二人に渡したいと言うイサラ。何で俺らに? とラルゴは尋ねる。 お二人と、ずっと仲良くなりたかった、と言うイサラ。精霊節にあやかって 大切なお二人と親しくなれればと思った、と。照れながら受け取るラルゴ。 だが、ロージーはそれを断る。ラルゴが宥めようとするが逆効果。むしろ はねつけるような言葉が飛び出してしまい、イサラは俯いて去ってしまう。 翌日、精霊節であり作戦当日。遅れて小隊長室に飛び込んで来たイサラは 煙幕弾が完成した、と言う。朝まで寝ないで作っていたらしいイサラは言う。 「私、第7小隊の皆が好きです。誰一人……死なせたくないんです」 小隊は煙幕によって銃座を無力化し、海岸の帝国軍拠点を制圧する。 戦闘が終わった後、いつも通りエーデルワイス号の点検をしているイサラに ロージーが近づく。その手にあるのは、昨日イサラが渡そうとした人形。 役に立ったよ、と言うロージーにイサラは驚く。持っていてくれたんですか、と。 お返しをしなくちゃな、というロージー。イサラは少し考えてから答えた。 「歌が好きだって仰ってましたよね。ロージーさんの歌、聞いてみたいです」 驚きながらも、分かった。約束するよ、と自分から手を差し出すロージー。 響く銃声。 イサラが倒れる。 他の小隊員が応戦する中で一人反応できないロージー。 「アタイ……まだアンタに、ありがとうを言えてないじゃないか!」 伸ばされた手を握る。「握手……できました、ね」 微笑むイサラ。 小隊の反撃に撤退していく帝国兵。皆がイサラとロージーに駆け寄る。 抱き起こすウェルキンに、一緒に飛行機で空を飛びたかった、と言うイサラ。 きっと一緒に飛べるさ。そう言った兄に微笑みかけて、ゆっくりと目を閉じる。 後日、戦没者墓地。ダルクスのストールを掛けられた真新しい墓に向かって 敬礼する義勇軍の面々。皆で彼女の願いを受け継ぎ、叶えていく事を誓う。 進み出たロージーが、約束していた通りに、墓前に歌を捧げる。 歌声は風に乗って、青空へと昇っていった。 68 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/11(水) 01 04 42 ID fL/xt6B40 今回ここまで。 ベルホルト・グレゴール少将、小隊への顔見せたったの一度で御退場 将軍クラスの敵さんの中ではぶっちゃけ一番影が薄いと思う 78 :ゲーム好き名無しさん:2009/02/12(木) 21 59 00 ID nwb90YY40 戦ヴァル第四段投下。今回ちょっと断章が入ります。 本筋とはあまり関係の無いエピソードが幾つか断章として出てくるんですが 今回のこれはちょっと入れないと話がわからなくなるので。 79 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/12(木) 21 59 39 ID nwb90YY40 【十二章:ブルール奪還戦】 イサラを喪って三週間が過ぎた。第7小隊に与えられた新たな任務は、 バーロットがダモン将軍に上申し、許可を得たものだと言う。国境近くの街 ブルールの奪還。今は欠員となっているエーデルワイス号の操縦士として 整備開発部で働き、イサラとも顔なじみだったクライスが志願、配属される。 五ヶ月ぶりに戻ってきた故郷・ブルール。必ず帰ってこようと誓った場所だが 共にそれを約束したイサラは既にいない。しかし将軍に上申してまで今回の 攻略目標をブルールと決定したバーロットの気遣いを無駄にしないためにも 今はイサラの、そして自分達の故郷を取り戻そうと決意するウェルキン。 一方、今回の作戦に参加しないファルディオは、バリアス砂漠の遺跡にいた。 あの時 “螺旋” の奥にあった文字を「読めない」と答えたが、実は読めていた。 濁してしまったのは内容があまりに衝撃的だったためだ。そしてその内容故に “螺旋” をヴァルキュリア人だけが開ける門なのだろうと結論するファルディオ。 ならばそれを開いたアリシアは…… ファルディオは苦悩する。自分は一体どうするべきなのか。 ブルールを奪還した第7小隊。初めて出会った丘から街を見渡すウェルキンと アリシア。住民も少なく、親子風車も壊れたままの街に寂しさを覚える。 ふと、小さな白い花を見つけたウェルキン。アリシアを呼び、見せたそれは コナユキソウの花だった。二人が出会った時にアリシアが捲いた種が根をはり 花を咲かせていた。「新しい命も、この時代に生まれている」 実感する二人。 ブルールの奪還で目標を再確認したウェルキン、中隊に戻ったファルディオに バーロットはガリア北東部の平原・ナジアルに帝国軍が結集していると告げる。 この戦がガリアの運命を決めると予想し、休息の後ナジアルへ移動する事に。 その夜。丘の上のエーデルワイス号と、その上に座るウェルキンとアリシア。 またたくさんの命が喪われる、と言うアリシアに頷くウェルキン。喪ったものは 戻らない。でも、アリシアが教えてくれたように、新しいものを育むことはできる。 次の戦いで勝てれば戦争も終わりに近づく。そうしたらブルールを復興しよう。 自分にとっての、お互いの存在の大きさを確認しあう二人。アリシアは言う。 「この戦いが終ったら……あなたに、伝えたい事があるの」 余談:ブルールを奪還した時点で、エレットが発行している壁新聞に ランドグリーズ大学からヴァルキュリアの槍と盾と考えられていた 古代の遺物2点が盗まれたという記事が載る。 81 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/12(木) 22 00 20 ID nwb90YY40 【十三章:ナジアル会戦(前編)】 ガリア・帝国両軍の主力部隊が集結するナジアル平原。 総兵力で帝国軍に大きく劣るガリア軍だが、総司令官ダモン将軍はコネ就任の ダメ司令っぷりを発揮して総攻撃を命令。バーロットの諫言など意にも介さない。 待機中の第7小隊。帝国軍の大兵力を前に、空気は重い。そんな中で、自分の 身の上を話し出すアリシア。ずっと一人ぼっちだと思っていた。でもウェルキンが 第7小隊の皆が私の家族なんだと言ってくれた。戦いの前は、やっぱり怖い。 「……でも、家族が一緒にいてくれるって考えると、頑張れる気がするんだ」 その言葉に小隊はいつもの明るさを取り戻し、戦いに臨む覚悟を新たにする。 一方帝国側。ガリア軍を蹴散らし殿下をランドグリーズへ、と息巻くセルべリア。 物心つかぬ内から実験施設に送られ、兵器として実験材料にされていた彼女は 初めて自分をそこから連れ出し、人間らしい生活を与えてくれたマクシミリアンに 絶対の忠誠を誓っていた。彼のためにヴァルキュリアとしての力を覚醒させようと 自ら胸を貫きさえした。 「必ずや、余に勝利をもたらせ」 というマクシミリアンの 言葉を受け取って、セルベリアが出撃する。 古代の石槍・石盾を手に陣頭に立つセルベリア。全身から青い光を放って 無謀な全面攻勢をかけるガリア軍を蹂躙する。戦車ですら足止めにもならない。 第7小隊の担当区域は離れているものの、帝国軍は区域全体にロケット砲での 砲撃を加えており、これを避けようの無い戦車は出撃ができない。 前大戦の名残でもある幾多の塹壕を通って、まず砲撃の照準情報を送っている 中間拠点を制圧。砲撃が止んだ所でウェルキン&クライス、ザカの戦車が出撃。 だが同時に、他区域のガリア軍を撃滅したセルベリアが現れる。 やはりセルベリアに対しては勝機が見出せない小隊。セルベリアにこちら側の 本拠点を制圧される前に帝国側の拠点を制圧する事で、なんとかセルベリアを 退かせる事に成功する。だが、ガリア軍側にできたのはたったのそれだけ。 ヴァルキュリアの力と、あまりに甚大な被害に呆然とする一同。 帝国軍が撤退したとは言え、このままでは拠点を維持する事も難しいと判断した ウェルキンは、後方部隊に支援を要請しようとする。応じてアリシアが小隊員を 集めようとしたとき、一発の銃声が暗天を貫いた。その場に倒れるアリシア。 ウェルキンが駆け寄り、小隊は警戒体勢に入るが帝国兵の姿はどこにもない。 82 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/12(木) 22 00 59 ID nwb90YY40 【十四章:ナジアル会戦(後編)】 撤退した第7小隊。幸い急所は外れていたもののアリシアは意識不明の重体。 治療所のテントを出ようとするウェルキンに衛生兵が声をかける。人目を避けての 報告は、アリシアの体内から摘出された弾が帝国軍のものではなく、ガリア軍の 狙撃銃のものだった、というもの。しかもまだ一般兵には渡っていない新型銃弾。 つまり、彼女を撃ったのは味方である可能性があるという事だった。 ガリア軍の作戦会議室。兵士を役立たずと罵るダモン将軍。ここは一旦退いて ヴァルキュリアへの対策を、というバーロットの言葉は相変わらず無視される。 退けば自分の指揮能力を疑われる、というだけの理由で、ダモンは明日正午に 再び帝国軍陣地に総攻撃を加えよと命令する。このままではガリア軍は全滅。 どうしたらいいの、と呟くバーロット。 治療所のテントに踏み込む人影がある。眠るアリシアの胸元に置かれるのは 巻貝にも似た螺旋状の石槍。石槍が放った青い光がアリシアを包んでいく。 再び帝国軍の陣頭に立つセルベリア。ヴァルキュリアの光にたじろぐガリア軍。 その背後から一人の少女が進み出る。茶色の髪を銀に、茶色の瞳を赤に染め、 光を纏ったアリシア。髪も瞳も光も、全ての色がセルベリアと酷似している。 もう一人のヴァルキュリアの存在を知ったセルベリアはアリシアに戦いを挑む。 応じるアリシアは、意識も無いのか頼りなくふらつく足取りでガリア軍の前へ。 だが、瞳の焦点すら合っていないアリシアはあっさりとセルベリアを下す。 続けて、やはり無意識のまま帝国軍の戦車や銃座を破壊していくアリシア。 小隊は拠点を制圧するが、アリシアは途中で力を使い果たしたように倒れ、 気を失う。すぐに彼女を回収し退避させるウェルキン。 その時、戦場の両端に帝国の戦車と歩兵の増援が現れる。敵の挟み撃ちに 遭いながらも、何とか両戦車を破壊する第7小隊。 もう一人のヴァルキュリアの出現という予期せぬ事態で、大きな戦力差を覆し 勝利を収めたガリア軍。しかし、アリシアは何があったのかを覚えていない。 傷は何時の間にか治ってしまっているし、周りの人の態度がいつもと違う。 自分に何があったのかを尋ねられ、どう答えていいか分からないウェルキン。 余談:ここで章は切れてるけど、後の会話を見るにどうやら説明はした模様 83 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/12(木) 22 01 36 ID nwb90YY40 【断章:決別】 ウェルキンの元にクライスがやってくる。携えてきたのは先日の弾丸と、その 出所の調査結果。やはり結果はガリア軍で開発中の新型狙撃銃の弾丸。 そしてその銃を事件前夜に借出した者がいる、という記録。記録にある名は ファルディオ・ランツァート少尉。驚くウェルキンの前に並べられる情報は しかし全てがファルディオへの疑惑を裏付けるものばかり。 信じたくない思いでファルディオの部屋を訪ねるウェルキン。留守の部屋内で ウェルキンが見たのは、所狭しと並ぶヴァルキュリア人関連の文献・研究書。 そして机の上にあるメモ。 アリシアをヴァルキュリア人と断じたファルディオが、彼女を覚醒させるための 計画の概要をまとめ、それを実行した事を告白するものだった。 ヴァルキュリア人としての力に覚醒するには、命に関わる傷を負うことが条件。 親友の恋人を撃ったことを後悔した。しかし、今はこれでよかったと思っている。 そう、メモは締めくくられていた。 ファルディオはバーロットに呼び出されて行った、と聞いたウェルキン。 中隊長室に入るなり当人に疑惑をぶつける。言い訳もなく認めるファルディオ。 そんな彼をウェルキンは殴り胸倉を掴む。何故アリシアを撃った、という問いに ガリアのためだ、と答えるファルディオ。アリシアの力が無ければ勝てなかった。 今だけの事じゃない。二つの強国の狭間にあるガリアが生き残っていくには ヴァルキュリアの力が、切り札が必要だ。 ウェルキンはその言葉を否定する。 強い力を持っても戦争は終らない。相手がそれ以上の力を持とうとするだけだ! 二人の争いをバーロットが止める。きっとどちらの言う事も間違いで、どちらの 言う事も正しい。だが、いかなる理由があろうと仲間を撃った罪は許されない。 軍規に基づきファルディオは逮捕監禁。 ウェルキンには私闘を行った罪で独房24時間収監が言い渡される。 余談:メモに遺跡の “螺旋” の奥の壁に書かれていた内容も記されている。 「ダルクスの災厄」の真実。実は災厄を振りまいたのはヴァルキュリア人で この地の先住民だったダルクス人を焼き払い、平定した後にその責任を 敗者であるダルクス人に転嫁した。以来、ダルクス人は呪われた民となり ヴァルキュリア人は救世主となった──というもの。 他民族には偽の歴史を、ヴァルキュリア人だけに真実の歴史を伝えるため バリアスの遺跡が作られたものと思われる。 84 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/12(木) 22 03 28 ID nwb90YY40 今回ここまで。 断章は他にもあって、中には戦闘が起きるものもあり。 小隊の休暇風景だったり、ラルゴが野菜のために戦車を破壊する話だったり バーロットが前大戦での因縁の相手に復讐をはたそうとする話だったり ダルクス狩りの帝国軍を倒す作戦をロージーが進んで受ける話だったり あとはまぁ、アリシアとウェルキンが仲良くしてる話だったりと色々。 87 :ゲーム好き名無しさん:2009/02/14(土) 08 13 25 ID GMNM86TZ0 連続でしかも朝っぱらから戦ヴァル投下。 今回分で終るかと思ったら終らなかった。 88 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/14(土) 08 14 22 ID GMNM86TZ0 【十五章:ギルランダイオ要塞戦】 国境のギルランダイオ要塞が、ガリアにおける帝国最後の拠点となった。 要塞へ通じる輸送線路に、爆薬を載せた車両を走らせて要塞正門を爆破する、 そのために線路のポイントを切り替えろという命令が義勇軍に下る。 帝国側。どうか今一度機会を、殿下の為に戦わせて下さいと言うセルベリアに マクシミリアンは告げる。この地に集ったガリア軍の主力を、ヴァルキュリアの “最期の炎” をもって殲滅せよ。愕然とするセルベリア。 ランドグリーズから使者が来ている、と言うイェーガーに、待たせておけと言い 一度本国に戻る、と言うマクシミリアン。膝をつくセルベリアに振り向かぬまま マクシミリアンは去る。彼女を一瞥し、すまん、と呟いてイェーガーも出て行く。 探しに来たウェルキンを前に無理に明るく振舞うアリシア。コナユキソウの花を ウェルキンの胸元に挿し「いい感じだよ」と笑うが、不意に俯いて縋り付く。 ファルディオの事を聞いた、陣中を歩いていると皆が自分を拝む、と言う。 どうしたらいいのか、これからどうやって生きていけばいいのか分からない、と。 だがウェルキンが答える前に、無理な笑顔を作って逃げるように去ってしまう。 作戦開始。全てのポイントを切り替え、爆弾列車を要塞に導く事に成功すると 城壁上にセルベリアが現れる。ヴァルキュリアとして敗北した上は、人として 戦いを挑むと言うセルベリア。なんとか撃破する小隊。 ヴァルキュリアである事にどうして耐えられるのですか? と尋ねるアリシア。 愛する人がいるからだ、とセルベリアは答える。そこにダモン将軍が現れる。 セルベリアは捕虜となった部下には手を掛けないで欲しい、そしてできれば 彼らの護送を義勇軍に頼みたい、とダモンに願い出る。了承するダモン。 連行の直前、セルベリアはアリシアに言う。私は自分の人生に答えを出した。 もう会うことも無いだろうが、お前がどういう答えを出すのか興味がある、と。 司令官の椅子にご満悦なダモン。その前に捕らえられていたセルベリアが 突如戒めを引き千切る。驚いたダモンは即座に兵士に射殺を命じた。 そして、ヴァルキュリア人が死ぬ瞬間に発動される、最期の炎が要塞を包む。 「マクシミリアン様……どうか、栄光をその手に!」 ガリア軍主力の全てを巻き込んで、ギルランダイオ要塞は吹き飛んだ。 捕虜護送のため要塞を離れていた義勇軍中隊の中、アリシアは呆然とする。 これがセルベリアの出した答えなのか。更ににそこへ緊急入電。正体不明の 巨大兵器がクローデンの森を突破して、首都ランドグリーズへと向かっている。 89 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/14(土) 08 15 33 ID GMNM86TZ0 【十六章:「乙女の盾」作戦】 森を破壊しながら首都ランドグリーズへ進む巨体。既に戦車ですらないそれは 帝国軍の陸上戦艦・マーモット。その艦橋でギルランダイオ要塞とガリア軍の 主力部隊消滅の報告を受けるマクシミリアン。表情には何の感動も無い。 義勇軍は首都防衛大隊と共同でマーモットを枯れ谷へと誘い込み、地雷原に 誘導した上で首都防衛大隊の火力をぶつける作戦に出る。 考え込むウェルキンに物言いたげなアリシア。だが結局彼女は何も言わない。 首都ランドグリーズ。報告を受けたコーデリア姫は自ら出陣する意思を固める。 だがそれを阻む者がいた。宰相ボルグ。姫の身を「大事な取引材料」と評する ボルグをコーデリアは睨み付ける。この国を帝国に売り渡すつもりか、と。 ボルグは、ガリアは新たな国に生まれ変わると言う。それも己が統治の下で。 一方の義勇軍側。爆薬で崖崩れを起こし、マーモットの進路を誘導する事には 成功するものの、ガリア軍全火力を以ってしてもマーモットには歯が立たない。 そんな中、崩壊する戦線を悠然と突っ切るマーモットの前にアリシアが立った。 思わずエーデルワイス号を飛び出し、彼女の下へ走るウェルキン。 再びヴァルキュリアの色と光を纏ったアリシアは、マーモットの砲撃を掻い潜り 右手の石槍を投擲。槍はマーモットの装甲を易々と貫き爆発を引き起こす。 「私は、ヴァルキュリア……もう、皆と一緒にはいられない……」 炎のように膨れ上がる青い光を纏ってアリシアは歩み続ける。 彼女の姿に不吉な物を覚えるマクシミリアン。マーモットは全速で離脱を図る。 マーモットが回頭していくのを前に、一度は砲撃で吹き飛ばされたウェルキンが ようやくアリシアに追いつく。私が死ねば沢山の人が助かる、と言うアリシアに そんな力で勝ったって本当の勝利じゃない、と叫ぶウェルキン。自分達の力で 掴み取らなければダメだと。でも、私は貴方たちとは違うと言うアリシア。確かに 君は僕達とは違う力を持っている。でもアリシアはアリシアだと言うウェルキン。 そして彼は言う。僕は君を愛している、と。 ギルランダイオ要塞に向かう前に、アリシアが挿してくれたコナユキソウの花を 胸元から抜き、茎で輪を作ってアリシアの左手を取り、薬指に通す。 「戦いが終ったら、一緒に暮らそう。僕はずっと……君と一緒にいたい」 二人の口付けと共にヴァルキュリアの青い光は緑光となって弾け、消えた。 小隊員に冷やかされつつも暖かく迎えられる二人。 全員が揃った第7小隊はマーモットを追撃し、首都ランドグリーズへ向かう。 90 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/14(土) 08 17 03 ID GMNM86TZ0 【十七章:ヴァーゼル橋突破戦】 首都を目指す義勇軍中隊はヴァーゼル市街に到達。以前西から東へと進軍し 奪還したヴァーゼル橋を今度は逆に渡る事になる。街には帝国軍の戦車隊と 彼らを率いるラディ・イェーガー当人が駆る新型戦車・ケーニヒヴォルフ。 その強固な装甲を何とか破壊し、イェーガーを撃破する小隊。 義勇軍勝利で戦いの終ったヴァーゼル市街地。大破したケーニヒヴォルフを 見上げながら撤退完了の報告を聞くイェーガーは、報告に来たその兵士にも ランドグリーズへ脱出しろと言う。そして、自身はもう帝国には戻らないとも。 自分はマクシミリアンの力に、故国の独立と復興を賭けた。軍事力こそが 国を護るための力だと思っていた。だが本当に必要だったのは故郷や仲間を 思う心なのではないか。イェーガーは兵士にマクシミリアンへの伝言を託す。 「真に強きものは弾丸に非ず。マーモットと聖槍を過信するなかれ」 見送る兵士の敬礼を背に受け、イェーガーは黒煙の中に姿を消す。 ヴァーゼル橋を渡り、やっとランドグリーズへ進撃が可能になった義勇軍に とうとうマーモットが首都に到達、城門を破り城に突入したと知らせが入る。 (本当に街の大通りを驀進して城の前部に艦首を突っ込むという暴虐っぷり) 余談:人物総覧ではイェーガーはこれ以降消息不明、となっている。 マクシミリアンに伝言が伝わったか否かは不明。たぶん伝わってないぽ。 まぁ伝わってても何も変わらなかった気もするが。 91 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/14(土) 08 19 19 ID GMNM86TZ0 3将が全員退場して今回ここまで。 次回で終ります。 106 :ゲーム好き名無しさん:2009/02/15(日) 23 45 01 ID 22BytXjO0 戦ヴァル最後投下ー 107 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/15(日) 23 45 34 ID 22BytXjO0 【終章:最終決戦】 とうとう帝国の突入を許してしまったランドグリーズ城。コーデリア姫の前に 正装(たぶん)のマクシミリアンが現れる。宰相ボルグは姫の了承も得ずに 無条件降伏・帝国への従属等を申し出るが、マクシミリアンはガリアに 帝国の属国になれとは言わない、という。彼は自らがガリアの大公となり、 ランドグリーズ城に眠る “聖槍” を以って大陸に覇を称えんとしていた。 今も威光衰えぬヴァルキュリアの血統は我が妻に相応しい、とコーデリアに 婚姻を迫るマクシミリアン。その目前でコーデリアは冠物を脱ぎ捨てる。 頬に落ちたのは、セルベリアと同じ銀の髪……ではなく、イサラやザカと同じ 紺色の髪。ガリア公ランドグリーズ家は、ダルクス人の血統だったのだ。 コーデリアは語る。数千年前、北方からの侵略者・ヴァルキュリア人に対して ダルクス人は抵抗した。だがその力の前に次第に追い詰められ、そして遂に ある有力な豪族がヴァルキュリア人に寝返るに至り、ダルクス人は敗北した。 その “ダルクスを裏切った豪族” と言うのが即ち、ランドグリーズ家。 裏切りの褒章として、ヴァルキュリア人からガリアの統治を任されたのだ。 偽りをもって国を統治することに悩み、いつしか考える事も、意思を持つ事も 放棄するようになった。だがある将校と出会って、その過ちに気付かされた。 そう言って、コーデリアは短剣を抜く。だがやはりマクシミリアンは倒せない。 その頃、軍刑務所内のファルディオ。ランドグリーズ城に帝国戦艦が突っ込み そのまま何やら工事をしているらしい、と聞いてすぐにその目的に思い当たる。 こんな所にいる場合ではないと仮病を使って脱獄する。 コーデリアに対し、婚姻証書への署名を強要するマクシミリアン。 そこへヴァーゼル防衛部隊の敗北と、義勇軍中隊進撃の知らせが入る。 そして首都に流れるラジオ放送。人々に希望を知らせるその声は従軍記者 エレットのもの。マクシミリアンはマーモットでの出撃を決意。相も変わらず おべっかを述べる宰相ボルグを「信用できん」として、兵士に銃殺を命じる。 マーモットが動き出す。後退する動きに合わせ、城の前部にあった尖塔が 引き出される。崩れる塔の中から現れたのはヴァルキュリアの石槍。しかし その大きさはセルベリアやアリシアが使った物とは比べ物にならない。 マーモットはその背に巨大な石槍を載せる。そのためのマーモットだった。 “聖槍” の巨大な光はマーモット正面に展開していた義勇軍第4・第5小隊を 消滅させ、大地を一直線に焼き、遥か彼方の山を砕く。 いち早く退避していた第7小隊は、コーデリア姫の援護を受けつつ側面から 機銃の雨を掻い潜ってマーモットに取り付き、何とか “聖槍” を破壊する。 108 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/15(日) 23 46 06 ID 22BytXjO0 【終章:最終決戦】 ……の続き 停止したマーモットの機関部を探して上部甲板に登る第7小隊の面々。 その前に立つマクシミリアン。携えるのは機械式のヴァルキュリアの槍と盾。 単身で現れた彼に、なぜここまでして戦う必要があるのかと問うアリシア。 マクシミリアンは答える。己の野望のため、そして帝国に復讐するためだ、と。 帝国皇帝の息子として生まれながらも、母の身分が低いために疎んじられ、 皇位継承を巡る争いによって謀殺されかけた。母を始め多くの人が死んだ。 その時に帝国と、その帝位を奪う事を誓ったのだと。 「余の戦いは、まだ終ってはいない!」 撃破されても敗北を認めないマクシミリアン。人造とはいえヴァルキュリアの 力を持つ彼は、命を賭した “最期の炎” を以って全てを焦土と化そうとする。 だが、突然マーモットからのラグナイト供給が停止し、力は失われる。 動揺するマクシミリアンを背後から捕らえたのは、軍刑務所を脱獄した後に マーモットに潜入し、ラグナイト供給を停止させた張本人・ファルディオだった。 ファルディオはそのままマクシミリアンを甲板前部の縦孔へと引き摺っていく。 仲間を撃った罪滅ぼしだと言い、ウェルキンとアリシアの二人に「幸せにな」 と言い残して、マクシミリアンもろともファルディオは縦孔へ身を投げた。 縦孔から膨大なラグナイト光が吹き上がる。爆発で生じた炎が小隊を分断。 ウェルキンとアリシアは甲板前部に取り残されてしまう。最後の命令として 炎の向こうの小隊員に脱出を命じるウェルキン。二人は何とかならないかと 艦橋部に登るが、それでも炎は迫り、飛び降りるにも大地は遠すぎる。 死を覚悟した二人に、突然空から声がかかった。 見上げた先には一機の飛行機。操縦するのは整備開発部員のリオン。 そして飛び来る機体に書かれているのは、今は亡きイサラの名。 間一髪で救出された二人に、リオンは言う。イサラがいなくなってしまった後 整備員だけでなく、小隊のみんなで少しずつ作り続けていたのだと。 皆に受け継がれ完成されたイサラの飛行機で、二人はガリアの大地に戻る。 109 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/15(日) 23 46 38 ID 22BytXjO0 【ED】 この戦いの後、ガリア公国と帝国との間で休戦協定が締結。 終戦と共に義勇軍・第7小隊も解散した。 退役して農業を始めたラルゴ。その彼と結婚したエレノア(=バーロット) 歌姫としてヨーロッパを巡りつつ、イサラの命日には必ず帰国するロージー。 持ち前の技術力を活かしてファウゼンに玩具工房を開いたザカ。 真実を公開しながらもその誠実さで支持を受け、ガリアを統治するコーデリア。 そして惜しまれつつも軍を退役し、ブルールに戻って教師となったウェルキン。 彼の妻としてパン屋を経営するアリシア。その足元にはハネブタのハンス。 アリシアの移動式のパン屋の中には、母を手伝う娘の姿が。 教え子と虫を捕りに行く約束をして帰ってきたウェルキンが娘に声をかける。 「イサラ、いい子にしてたかい?」 エーデルワイス号を背景に、ファルディオやバーロット、もう一人のイサラと 第7小隊の面々が揃った写真が、パン屋のカウンターに飾られている。 -END 110 :ゲーム好き名無しさん:2009/02/15(日) 23 53 53 ID 22BytXjO0 以上で戦場のヴァルキュリア終了 EDのラルゴとバーロットが何か唐突に見えるけど この二人は前大戦の頃兵士として同じ部隊に所属してて ゲーム内でもそこそこ仲が良い&進展してます 断章でしか語られてないから書く機会が無かったけど 次回作の要望とか出てるらしいですが もし出るならフィラルド独立戦線でイェーガーにコキ使われる 小隊長がやりたい俺イェーガー大スキー
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戦場のヴァルキュリア part44-26~31,45~50,63~68,78~79,81~84,87~91,106~110 26 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/07(土) 00 13 54 ID Pkq2uv+m0 序章・終章含めて19章。1章1レス+用語解説(これ)で20レスくらいになるかと。 まずは頻出する用語の解説から。 ガリア公国:本作の舞台。連邦と帝国の間に位置し、どちらにも属さない武装中立国家。 第二次ヨーロッパ大戦の最中、豊富なラグナイト資源を狙った帝国の侵攻を受ける。 国民皆兵制度を敷いており、小・中・高・大学で軍事教練が必修。さらに中学校までは 義務教育であるため、国民全員が戦闘の基礎を習得している事になる。 位置的にはオランダ~ドイツ辺りの海沿いだけど、世界地図が現実の物と多少違うので はっきり 「この場所」 とは言い切れない。 東ヨーロッパ帝国連合:通称 『帝国』 ヨーロッパ統一を目指す君主制国家。デカイ。強い。 連邦のみならずガリア公国含む周辺諸国へも侵攻。本作のメイン敵国になる。 大西洋連邦機構:通称 『連邦』 ヨーロッパ西側の共和制国家の集合体。領土は帝国より 狭く(それでもガリアに比べれば超デカイが) 戦車開発等においても帝国に遅れをとる。 秘密条約など、まっとうでない手段によって国土を拡大してきたとも言われる。 第二次ヨーロッパ大戦:征暦1935年に勃発し、ヨーロッパ全土を巻き込んだ戦争になる。 (と言っても帝国と連邦でほぼヨーロッパ全土なんだが) 原因はラグナイト資源争い。 「第二次」 という事は第一次もあるわけで、これもやはり帝国と連邦の戦争だった。 第一次の時もガリア公国は帝国による侵攻を受けているが、独立を守り通している。 ラグナイト:燃料や動力、爆薬から治療薬など何にでもなる鉱物資源。青く発光する。 ダルクス人:数千年前、邪法を使って100の都市と100万の人畜を焼き払ったと伝えられ それを理由に様々な迫害を受けている民族。工業や鉱業などの重労働に就く者が多く (というか迫害ゆえにそういった仕事にしか就けない) 「油くさい」 などと揶揄される。 紺色の髪と伝統的な文様の入った布 (ストール等) の装いを特徴とする。 ヴァルキュリア人:北方より現れてダルクス人を倒し、ヨーロッパを救ったとされる人々。 ラグナイトを原料とする武器を用い、戦闘時には青い光を放って人間離れした能力を 見せたと言うが、現在の認識はほとんど御伽噺か伝説上の存在に近い。 この世界の 「征暦」 はヴァルキュリア人がヨーロッパを平定した年を紀元としている。 27 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/07(土) 00 17 23 ID Pkq2uv+m0 【序章:開戦】 帝国との国境近いブルールの街。帝国の宣戦布告を受け、人々はこの先来るだろう 戦火を避けるために街を離れ始めている。 街を去る人々の流れの中、一人逆に街に向かう青年がいた。 川の傍に座って手帳に何か書き出した彼を、見回り中のブルール自警団が拘束する。 ウェルキンと名乗る青年は 「魚のスケッチをしていただけ」 と言い、事実手帳の中は 魚や花、虫のスケッチばかりだったが、自警団分隊長のアリシアは容易には信じない。 自警団詰め所へ連行する途中、ウェルキンに声をかける少女が現れる。 アリシアは、彼女がギュンター将軍の娘、イサラ・ギュンターである事に気づく。 まだ疎開してなかったの? と訊ねるアリシアに、イサラは兄が今日迎えに来る事に なっている、と答える。その 「兄」 が、つまりはウェルキンだった。 驚き、むくれつつも自分の勘違いを謝るアリシア。 昔から自然が好きで、今は首都の大学で学んでいると言うウェルキンは、 「自分も誰かに観察されているかも知れないって事を、覚えておくよ」 と言って笑う。 そこへ帝国の偵察部隊がやってくる。街を去ろうとしていた人々が銃弾に倒れていく中、 アリシアは倒れた自警団員の銃をウェルキンに渡し、戦力に加えて帝国兵を撃退する。 戦いが終わった後、部下の自警団員に倒した帝国兵の遺体を埋葬するように言って、 アリシアは手に持っていたコナユキソウの種を風に乗せた。 街の人を守るには戦うしかない。でも、命を奪い合っていただけではなく、新しい命も この時代に生まれていた事を、戦争が終わって振り返った時に思い出したい。 飛んでいく種の綿毛を見ながら彼女はそう言った。 28 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/07(土) 00 17 52 ID Pkq2uv+m0 【一章:ブルール防衛戦】 アリシアと別れ、家に戻ったウェルキンとイサラは使用人のマーサに迎えられる。 身重の彼女をウェルキンは気遣うが、当人は 「もう5人目だから慣れたもの」 と笑う。 そこへアリシアが登場。さっきのお詫び、と渡されたパンは、パン屋に住み込みで 働いているアリシア自身が焼いたものだった。 家に迎え入れられたアリシアは、壁にかけられた一枚の写真を見つける。 写っているのは二人の男性。一人はウェルキンの父、第一次ヨーロッパ大戦の中で ガリアの独立維持に大きく貢献した英雄、ベルゲン・ギュンター将軍(既に故人) もう一人の事を訊ねると、イサラが私の父ですと答える。父は将軍の戦車を設計した 技師だった。でも生まれてすぐに両親は事故で他界してしまい、将軍が養子として 自分を引き取り、育ててくれたのだと言う。 立ち入った事を聞いた、と言うアリシアに、気にしないで下さいと笑うイサラ。 時間を見て辞去しようとするアリシアをウェルキンが送っていく。 「お父さんの様に軍人にはならないの?」 と言うアリシアの問いに、ウェルキンは 自分は教師になりたいんだと答える。そして自分なりの方法でこの国を守りたいと。 自分なりの、という言葉にアリシアが考え込んだ時、砲撃音が響く。 ブルールの中心に位置し、街の象徴でもあった親子風車が崩れ落ち、帝国兵が 街に突入してくる。自警団員を集め、敵を食い止めに向かうアリシアとウェルキン。 だが戦車まで加わった帝国側の圧倒的な火力は、自警団の抵抗を物ともしない。 アリシアはウェルキンに脱出するように言い、尚も自警団員を率いて抵抗を続ける。 ウェルキンはまだイサラとマーサがいるはずの家へと向かって走り出した。 29 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/07(土) 00 18 17 ID Pkq2uv+m0 【二章:ブルール撤退戦】 家には既に帝国兵が侵入していた。倒れているマーサを庇って立つイサラを見て そのストールから彼女をダルクス人だと知った兵士が侮蔑の言葉を吐く。 そんな兵士達の隙をついて銃を手に取るイサラ。兵士の注意が彼女に向いた時、 ウェルキンが駆けつける。柵の柱を引き抜いただけの即席の棍棒で一人を倒し、 もう一人が応戦しようとした所に銃声が鳴る。引き金を引いたのはイサラだった。 悪態をついて兵士が倒れる。 マーサに駆け寄る二人。既に陣痛が始まっていて動かすのは危険な状態。 そんな時にイサラは納屋に行こうと言い出す。 「父さんたちが残してくれたものが、私たちを助けてくれるはずです」 納屋には一両の戦車があった。イサラの父、テイマーがギュンター将軍のために ただ一両だけ製造したエーデルワイス号。 10年も動かしていない物だが、いつでも動かせるように整備はしてあると言う。 軍事教練で整備を選択し、戦車操縦技能も持つイサラが操縦手兼無線手を担当、 高校で機甲訓練コースを選択していたウェルキンを戦車長兼砲手として、内部に マーサを保護した状態で出撃。 ブルール住民の非難経路を守っていたアリシア達と合流し、帝国戦車を破壊。 時間を稼ぎつつブルールから撤退する。 その間、マーサの子供はなんと戦車の中で生まれてしまっていた。 結局奇襲から2時間足らずで制圧されたブルールを眺めるアリシアとウェルキン。 ウェルキンは、自然から生き物の種族を超えた共存の仕組みを知りたいと言う。 人の生活に活かせるかもしれない。そして教師になれた時それを皆に伝えたいと。 そこへマーサから子供を預かったイサラが赤ん坊を抱いて現れる。 これから離れる故郷を赤ん坊に見せ、きっとここへ帰ってこようと三人は頷き合う。 30 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/07(土) 00 18 38 ID Pkq2uv+m0 【三章:ヴァーゼル市街地戦】 ガリア公国東部国境を越えた帝国軍は、要害・ギルランダイオ要塞を始めとした ガリア東部の要所を次々と制圧していく。その中、ブルールを脱出した住民たちは ガリア公国首都、ランドグリーズへと避難していた。 国民皆兵制度に基き、ウェルキンとアリシアは義勇軍として軍に配属される。 ウェルキンは義勇軍第3中隊・第7小隊長に任ぜられる。階級は少尉。 アリシアもウェルキン付きの下士官として第7小隊に配属される。階級は軍曹。 出頭前、アリシアは着慣れない軍服姿の感想をウェルキンに求める。 腰部装甲がカブトムシみたいでかっこいい、とズレた(でも本気の)誉め方をする ウェルキンに呆れるが、頭部のスカーフ(登場時からずっとつけている)について 訊ねられると気を取り直して答える。 パン屋で働いていた時のスカーフである事。その頃の気持ちを忘れたくなくて また働ける時までつけていようと思っている事。 再びパン屋で働ける日が来たら買いに行くよ、とウェルキンは約束する。 義勇軍第3中隊長エレノア・バーロット大尉の下に出頭した際、ウェルキンは 第1小隊長として配属されていた学友、ファルディオ・ランツァートと再会する。 義勇軍としての初戦は、首都近郊の重要拠点・ヴァーゼル橋の奪還。 作戦会議中わざわざ嫌味を言いにきた総司令官・ダモン将軍をバーロットが 皮肉で追い返し、ファルディオは義勇軍を寄せ集めと見下すダモンの態度に 不快感と、ガリア軍が一枚岩でない事への懸念を露にする。 その会議で第7小隊に下された初任務は、ヴァーゼル橋奪還の前段階として 橋の西岸に構築された帝国軍拠点を制圧する事。 小隊に配属された部下、古参の対戦車兵ラルゴや突撃兵ロージー、そして エーデルワイス号の操縦手兼無線手として配属されたイサラ達を率いて 速やかに作戦を完了したウェルキンに、一人の女性が近付く。 従軍記者・エレット。突然の、そして矢継ぎ早の質問にうろたえるウェルキン。 そんなウェルキンを、ラルゴとロージーが冷ややかな目で見ていた。 余談:このゲームは「ガリア戦線記」と言う本を紐解く形で進行していく。 この本の著者が今回登場したエレットである(別名で書いてるけど) 31 :ゲーム好き名無しさん:2009/02/07(土) 00 19 17 ID Pkq2uv+m0 とりあえず今回ここまで。読み易くなってると良いけどどうかなぁ。 このゲーム、クリアした分のイベントは後からいつでも見られるから 詳細の確認が楽でいいw 45 :ゲーム好き名無しさん:2009/02/08(日) 01 00 30 ID Atd01Nkr0 空いてるようなので戦ヴァル第二陣投下します 46 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/08(日) 01 00 56 ID Atd01Nkr0 【四章:「春の嵐」作戦】 ヴァーゼル橋の西岸を確保し、橋を奪還する足がかりを得たガリア軍。 次は正規軍との合同作戦で橋そのものの奪還にかかる事になる。 義勇軍に与えられた任務は橋東岸の帝国軍拠点を制圧する事。 しかし橋上には帝国軍の橋頭堡が幾重にも築かれている。 これらを突破する際に、正規軍からの援助はあるのかと訊ねるファルディオに、 バーロット大尉は首を振る。正規軍は、義勇軍が敵の橋頭堡を攻略した段階で 攻勢を開始する。捨て駒扱いに舌打ちするファルディオをバーロットが宥める。 だが彼女自身も、帝国軍の強固な橋頭堡を、被害を抑えつつ突破する方法は 思いつかない。そんな中ウェルキンが橋の偵察を申し出て許可を得る。 そこへアリシアが駆け込んでくる。隊員同士が口論を起こしていて、隊長である ウェルキンに仲裁して欲しい、と言う。 ウェルキンがつれて行かれた先でイサラとロージー、ラルゴが睨み合っていた。 争いの理由は、ダルクス人であるイサラが小隊に参加している事。 ダルクス人なんかと一緒には戦えない、というロージーにイサラが反論する。 口論を止めるウェルキン。 しかしラルゴが、実戦経験の無い坊主の言う事など 誰も聞きやしない、と言う。彼らはウェルキンを隊長と認めてはいなかった。 それを悟ったウェルキンはラルゴに賭けを申し出る。 これから48時間以内にヴァーゼル橋を奪還する。失敗したら隊長を辞任しよう。 「その代わり作戦が成功したら、以後は僕の指示をきちんと聞いてくれるかな」 翌朝早く、ウェルキンは小隊を河岸に集めた。そこで発表された作戦の内容は 朝霧に紛れ、橋ではなく河を渡って東岸に上陸し、帝国軍拠点を落すというもの。 戦車は河を渡れないし、歩兵だけでは拠点は落せない、と反論するラルゴ。 ウェルキンは耐水処置を施したエーデルワイス号を潜水させ、河床を走らせて 東岸に渡すと言う。彼は河の植生から、戦車が渡れる場所を割り出していた。 河岸を警備していた帝国兵は、突然河面を割って現れた戦車に蹴散らされた。 防衛線に穴を空けたウェルキンは対岸に合図を送り、歩兵が一挙に河を渡る。 帝国軍拠点を奇襲・制圧した第7小隊は、ヴァーゼル橋の開閉施設をも占拠。 跳ね橋を強引に上げる事によって戦うことなく橋上の橋頭堡を一掃する。 予想以上に上手くいった作戦に、古参兵たちもウェルキンを認め始める。 ダルクス人への偏見という確執は払拭しきれていないものの、現れたエレットの インタビューに、皆の心を繋ぐ橋のような存在になりたいとウェルキンは答える。 47 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/08(日) 01 01 16 ID Atd01Nkr0 【五章:クローデンの森の戦い】 ヴァーゼル橋を奪還し、戦線を押し戻したガリア軍。それによって帝国軍は ガリア中部に戦力を集めざるを得なくなる。この動きに応じてガリア中部へと 向かう正規軍と離れ、義勇軍はガリア南部へと移動する。 南部の国境付近を覆うクローデンの森。慣れていなければ歩く事さえ困難な この森に、帝国軍がガリア中部侵攻のために建設した補給基地があるという。 その基地を制圧し、帝国軍の補給線を断つ事が作戦の主目的になる。 バーロットの説明を受けつつも困難な森林戦に気の進まないファルディオ。 対してウェルキンは珍しい植物が見られるかもしれないとワクワク気味。 ファルディオは呆れるが、よく見ていればきっと何かのヒントが隠されている というウェルキンの言葉には納得する。 一方の帝国側。本拠であるギルランダイオ要塞の作戦会議室(だと思う) 帝国準皇太子であり、ガリア方面軍総司令官でもあるマクシミリアンを筆頭に、 セルベリア・ブレス大佐、ベルホルト・グレゴール少将、ラディ・イェーガー少将、 それぞれガリア中部、北部、南部侵攻部隊の司令官が出揃っている。 帝国側も、中部に兵力を集めつつもクローデンの森の重要性は察知しており 南部方面軍の指揮を取るイェーガー当人が直に補給基地へ向かう事になる。 視点はガリア側に戻り、既に森に入った第7小隊。 ウェルキンは自然オタクっぷりを発揮し、悪気なくアリシアに山羊のフンを 渡したりして小隊員に呆れられるが、同時に獣道も発見する。 ロージーが元は酒場の歌姫だったなどの他愛無い会話をしながら進む中、 小隊は戦闘の巻き添えで親を失ったハネブタ (羽生えた豚) の子供を拾う。 子豚を抱き上げるアリシアに、連れて行くかい?とウェルキンは声をかける。 僕達は義勇軍なんだから誰が隊員になったっていい、と。 エーデルワイス号を中心に進む本隊と、獣道を進む分隊に別れて進軍。 分隊が対戦車砲を背後から奇襲して無力化し、本隊は基地に肉薄する。 そこで帝国側にイェーガーが到着するが、彼は状況を見て基地の死守は 無意味と判断。基地から必要な物資を引き上げさせる間、自ら矢面に立って 小隊の侵攻を食い止める。最終的に基地は制圧したものの、イェーガーの 指揮する戦車の堅牢さや、その鮮やかな撤退にウェルキンは舌を巻く。 余談:拾われた子ハネブタはハンスと名付けられ、小隊の一員となる。 階級は三等兵(アリシアが勝手に任命) 小隊員に可愛がられつつも ラルゴとのぶつかり稽古とか、訓練(?)もちゃんとしているそうな。 48 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/08(日) 01 01 42 ID Atd01Nkr0 【六章:砂漠の遭遇戦】 今度はガリア中部のバリアス砂漠に派遣された義勇軍第3中隊。 荒れ果てた大地は、ダルクスの災厄で焼き払われた都市の跡だという。 あまりの景色に、災厄の規模と力の大きさを実感する小隊の面々。 この砂漠にある遺跡の周辺に、帝国軍が布陣していると言う情報があり その真偽の確認と、事実だった場合は帝国軍の目的の調査が任務となる。 一方また帝国側。場所はやはりギルランダイオ要塞内の作戦会議室だが いるのはグレゴールとイェーガーの二人のみ。マクシミリアンとセルベリアは バリアス砂漠へ赴いていた。セルベリアを伴って行ったのならば、理由は ヴァルキュリアに関わる事だろうと推測するイェーガー。一方グレゴールは マクシミリアンがヴァルキュリアの力に固執気味である事を懸念する。 対し、イェーガーは力があるならそれだけ道のりは短くなるだろう、と言う。 我が故国のためにも、マクシミリアンには勝ってもらわなければ、と。 再び舞台はバリアス砂漠。発見した帝国軍と交戦に入る第7小隊。 地溝や岩、砂嵐など周囲の環境を利用して帝国軍の拠点を制圧する。 向かった遺跡の前でファルディオと遭遇。大学で考古学を学んでいた彼は 遺跡内部の偵察と調査とを任されていた。彼は、この遺跡は何千年も前に ヴァルキュリア人が作った物だと説明する。聞き入る小隊の皆を尻目に、 一人考え込んでいたウェルキンが突然 「思い出した!」 と大声を上げる。 「ツノオウムガイだ! この遺跡、ツノオウムガイに似てるんだ!」 またか、と呆れるアリシア。 何事も無かったように聞き流して、ファルディオは遺跡内部に入っていく。 ウェルキンとアリシアは、小隊員に周辺の偵察を任せて彼に同行する。 そのころ、当の遺跡の最深部にはマクシミリアンとセルベリアがいた。 青い光を身に纏ったセルベリアに応じ、遺跡の壁にあった古代の文字が 同じ光を以って浮かび上がる。マクシミリアンの問いに答えるセルベリア。 「大地を焼きし 『聖槍』 は、ランドグリーズの地に封じられたり」 頷くマクシミリアンに、どう制御なさるおつもりですか、と訊ねるセルベリア。 マクシミリアンは答える。槍を載せて走るネズミがもうすぐ完成する、と。 「これで我が野望は、夢から確信へと変わった。余は、ヨーロッパに 君臨する王となるのだ」 余談:イェーガーはかつて帝国に併合された小国・フィラルドの出身で 故国の復興・独立を目指してマクシミリアンの幕下に加わっている。 49 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/08(日) 01 03 00 ID Atd01Nkr0 【七章:バリアスの決戦】 遺跡の内部に入る三人。壁面には古代の文字で何かが綴られている。 ファルディオの解読で、この地を襲ったダルクスの災厄を語る文だと分かる。 そしてダルクス人を倒し、ヨーロッパを平定したと言うヴァルキュリア人。 ファルディオの解説を聞きながら、御伽噺だと思っていた、と言うアリシア。 その頃遺跡の外では再びロージーとイサラの衝突が起きていた。 ラルゴの制止で騒ぎには至らなかったが、二人の態度は和解には程遠い。 遺跡調査組は遺跡の最奥部、ヴァルキュリア人のシンボルとも言われている “ヴァルキュリアの螺旋” の前に辿り付く。ここまでただ一人の敵兵にさえ 出会わなかった彼らは、調査を切り上げて外へ戻ろうとする。 その時、突然 “ヴァルキュリアの螺旋” がまるで扉のように開いた。 “螺旋” の前に立っていたアリシアは、ただ手を触れただけだと言う。 遺跡に深部があった事に驚くファルディオ。一行は調査を続けようと奥へ入る。 “螺旋” の先は下へと続く螺旋階段。壁面にはやはり文字が刻まれている。 文字に目を走らせ、愕然とするファルディオ。ウェルキンが内容を訊ねるが、 ファルディオは僅かに間をおいて、ここの文字は自分にも読めない、と答える。 アリシアが気配に気づく。こちらを認めながらも悠然とすれ違って行くのは マクシミリアン。彼の正体に気づく一行。アリシアは銃を抜いてその背中に 照準するものの、彼に付き従うセルベリアが身に纏う青い光に気圧される。 相対したのがヴァーゼルやクローデンの戦いで巧みに帝国軍を破ってきた ウェルキン・ギュンターの隊だと知ったマクシミリアンは、外で雌雄を決しよう、 と言って出て行く。 外に出るとマクシミリアン自身が搭乗する巨大戦車・ゲルビルが現れる。 ガリア側の拠点を、制圧どころか蹂躙しながら進む戦車に手を焼く第7小隊。 ファルディオの第1小隊は、これもやはりセルベリアの部隊に圧倒される。 ゲルビルのラジエーターを破壊しつつ食い下がるが、遂に第1小隊を退けた セルベリアが敵援軍として現れる。銃ではなく、石製にも見える槍と盾を携え 青い光を纏うセルベリア。その姿は伝説のヴァルキュリア人を連想させる。 彼女の猛攻をかわしつつ何とかゲルビルを破壊する第7小隊。 しかし、あろうことか生身に槍と盾で戦車砲すら弾き返すセルベリアを前に、 マクシミリアンを捕える事は適わなかった。 何とか帝国軍を退けはしたものの、受けた被害の大きさと目の当たりにした セルベリアの強大な力に、誰もが暗澹たる思いを抱くのだった。 50 :ゲーム好き名無しさん:2009/02/08(日) 01 06 55 ID Atd01Nkr0 やっとヴァルキュリア登場したところで今回ここまでー 63 :ゲーム好き名無しさん:2009/02/11(水) 00 54 59 ID fL/xt6B40 戦ヴァル第三段いきまーす 段々長くなってきた 64 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/11(水) 00 57 33 ID fL/xt6B40 【八章:森林の包囲網】 バリアス砂漠から帰還する途中、突然の砲撃を受けてウェルキンとアリシアは 小隊から逸れてしまう。二人は小隊との合流を目指して夜の森を歩き出すが、 アリシアは脚を捻っており、ウェルキンの知識で森から薬草を得ながら進む。 警戒網を抜けた先に無人の山小屋があった。薬草での応急治療を施す中 アリシアは、なぜ自然に興味を持つようになったのかをウェルキンに訊ねる。 父さんの影響だと思う、とウェルキンは答える。父とよく遊びに行ったと。 父は悩んでいた。母は戦火で命を落とし、最愛の人すら守れなかった父は それでも周囲からは英雄と称えられ続けた。自分は何のために戦ったのか、 いつも苦しんでいた。でも、自然の中にいる時は明るくて元気な父だった。 「父さんを笑顔にしてくれるから、僕は自然を好きになったのかもしれない」 山小屋に一人の帝国兵が入ってくる。銃を構え、制止するウェルキン。 だが、そのままその場に倒れる帝国兵。負傷兵だと気づいた二人は何とか 手当てを試みるが、手の施しようがない。帝国兵は手を伸ばし、母を呼ぶ。 手を握り、大丈夫、ここにいる、と言ってやる事しかできないアリシア。 二人の見守る中で、負傷の帝国兵は息を引き取った。 一方、残された小隊の面々。二人を探すラルゴとロージー、捜索に参加せず エーデルワイス号の整備にかかりきりのイサラ。こんな時によく整備なんか していられるな、と言うロージーに、こんな時だからです、とイサラは答える。 いつ兄が帰ってきてもいいように準備を整えておく事が、今の自分にできる 最良の事だと思います、と。驚いた顔のロージーと、イサラを気遣うラルゴ。 翌朝、帝国兵を埋葬したアリシアとウェルキン。彼の銃を立て、ヘルメットを 置いた墓を前に、帝国兵も自分たちと同じ人間で、家族がいる事を実感する。 自分には家族がいない事を告白するアリシア。孤児院育ちで親を知らない。 でも悲しませる人がいないのなら、一人ぼっちも悪くないかも、と笑う彼女に 今は僕もイサラも、小隊の皆が君の家族じゃないかと言うウェルキン。 そこへ帝国の兵士と、士官が現れる。墓と、山小屋内の治療を跡を見て、 彼らは二人に感謝を述べ、危害を加えることもなく去っていく。 その後二人は近くで交戦中だった小隊と合流して帝国側戦力を撃退する。 二人を敬礼で迎える小隊員。ラルゴとロージーに、兄を探してくれた事への 礼を言うイサラ。ロージーはダルクス人に礼を言われても嬉しくない、と ソッポを向くが、それが単なる照れ隠しなのは傍目にも明らかだった。 65 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/11(水) 00 58 20 ID fL/xt6B40 【九章:七月事件】 日頃の戦果が認められ宮殿の晩餐会に招かれたバーロット、ウェルキン ファルディオの三人。ガリア公・ランドグリーズ家の現当主は弱冠16歳の コーデリア姫。彼女はヴァルキュリアの血を引いているとも言われていた。 前部中央にそびえる塔のため、一角獣に形容されるランドグリーズ城。 晩餐会は、ガリアと連邦の同盟を発表するためのものだった。 中立の国是を覆す同盟は、宰相ボルグと連邦大使の握手で締結される。 交わされる握手を表情もなく見る姫。ボルグと連邦大使が口を揃える、 ヨーロッパを我らの手に、という言葉に国を守りたいだけの義勇軍との 思いの剥離を覚える。不愉快な茶番だとファルディオは先に帰ってしまう。 晩餐会が終了し、帰ろうとしたところでバーロットが何者かとぶつかる。 翼を模し頭を覆う白の冠物に一角獣の額冠。なんと相手はコーデリア姫。 咎める様子もない姫に、ウェルキンは同盟に賛成なのですかと訊ねる。 晩餐会を見て姫の意思が無視されているような気がした、と。 姫は答える。国政は宰相に任せている。ガリアの地と、ヴァルキュリアの 血統を守るのが私の宿命。私の意思は必要ない。自らを傀儡と認め、 それを是とするコーデリア姫に言葉を失うウェルキン。 城を出るとダモン将軍が飛んでくる。姫が連邦大使に誘拐されたと言う。 一方、深夜の整備場。ガリア軍兵器の整備・開発を担当しているリオンと クライスが一機の飛行機を発見する。そしてそこにはイサラの姿が。 小さい頃空を飛びたいと言っていた兄の夢を叶えたくて、休日に少しずつ 作っていると言う。手伝いを申し出た二人に、イサラは礼を言って快諾。 そこに緊急出撃のサイレン。すぐにエーデルワイス号を出す事に。 逃走する装甲車を止め、なんとか姫を救出する第7小隊。助出された姫に いかに宿命が重くても、自身の意思を捨てないで下さいと言うウェルキン。 頷くコーデリア。 後日、ウェルキンは勲功賞を授与される。 授与の席でコーデリアは言う。まだ答えが出た訳ではないが、あれから ガリアの姫として、一人の人間としてどう生きるかを、ずっと考えていると。 小隊長室に戻ったウェルキンはファルディオの訪問を受ける。 ファルディオは今回の事件がボルグの圧力で報道されていないと言う。 帝国だけで手一杯の現状、連邦とまで事を構える訳には行かないからだ。 いかにガリアが弱い立場なのか思い知ったと言うファルディオ。更に軍さえ 一枚岩ではない。この国は大丈夫なんだろうか、と彼は懸念を口にする。 66 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/11(水) 01 00 56 ID fL/xt6B40 【十章:ファウゼン解放戦】 ガリア北部の工業都市ファウゼンの奪還に当たる事になった義勇軍。 ラグナイト産地であるファウゼンを奪還できれば国内の生産力を回復できる。 帝国軍が防衛に配備した装甲列車・エーゼルの破壊を任される第7小隊。 ファウゼンでは帝国によって狩り集められたダルクス人たちが、強制労働に 従事させられている。そのダルクス人の中に義勇軍の協力者がいるらしい。 そこでまたロージーとイサラの言い合い。ラルゴの仲裁も板に付いてきた。 夜陰に乗じてファウゼンに潜入し(戦車で潜入も何もないだろうとも思うが) 辿り着いたダルクス人収容所で小隊が見たのは、家畜のように扱われている ダルクス人たち。彼らのリーダーであるザカが、義勇軍の協力者だった。 目の当たりにしたダルクス人の現状に動揺しつつも、やはりダルクス人との 共同戦線は面白くないロージー。それを察したザカは好きなものはあるかと 彼女に尋ねる。意図を量りかねながらも、歌が好きだと答えたロージーに、 良いね、俺も好きだよと言うザカ。歌にも色々な物がある。それぞれ違うが、 それぞれ良さがある。人間も人種も、それと同じなんじゃないのか、と。 翌朝に作戦開始。装甲列車エーゼルはファウゼンの渓谷に掛かる高架上。 ザカが高架の支柱に爆弾を設置し、彼の退避を待って起爆する。 装甲列車エーゼルは高架と共に渓谷へと落下。エーゼルに搭乗していた 帝国軍北部ガリア侵攻部隊司令官ベルホルト・グレゴールも運命を共にした。 勝利した小隊に突如知らせが入る。帝国軍が、ダルクス人たちの宿舎に 火を放ったと言うのだ。駆けつけた小隊の前には焼け落ちた宿舎の跡だけが 広がっていた。黒焦げの残骸に歩み寄るロージー。彼女の目に映ったのは、 残骸の中、煤に汚れて落ちている人形。昨夜、宿舎で会った幼い少女が 手にしていた物だった。思わず人形を拾い上げ、復讐を叫ぶロージー。 その彼女を制止したのは、多くの同朋を宿舎ごと焼き殺されたザカだった。 暴力は暴力を呼ぶ。それでは争いは終わらない。例え迫害されていようと、 俺達は誇りをもって生きている。報復はしない、それがダルクス人の生き方だ。 そう言って一人残骸に入り、焼け崩れた柱を片付け始める。無言のまま 手伝いに進み出るイサラ。そして、そんな二人をロージーが手伝い始める。 ファウゼンを奪還し、帰還した第7小隊。開放されたダルクス人達の行く末を 案ずる彼らの前に義勇軍の軍服を纏ったザカが現れる。今日から義勇軍に 入り、しかも第7小隊に配属されたと言う。戦車兵の実戦経験もあるという 彼を加え、第7小隊にも二両目の戦車がやってくる事となった。 67 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/11(水) 01 03 34 ID fL/xt6B40 【十一章:マルベリー攻略戦】 今度の戦場はガリア北部のマルベリー海岸。砂浜の奥には断崖があり、 道も狭い上に断崖には銃座が設置されている、鉄壁ともいえる陣である。 明日は精霊節(大事な人に贈り物をする日)だというのに気が重くなる一同。 サロンで休憩中のラルゴとロージーに、イサラがある物を差し出す。 ファウゼンの収容所でも見た人形。それはダルクスに伝わるお守りだった。 それを二人に渡したいと言うイサラ。何で俺らに? とラルゴは尋ねる。 お二人と、ずっと仲良くなりたかった、と言うイサラ。精霊節にあやかって 大切なお二人と親しくなれればと思った、と。照れながら受け取るラルゴ。 だが、ロージーはそれを断る。ラルゴが宥めようとするが逆効果。むしろ はねつけるような言葉が飛び出してしまい、イサラは俯いて去ってしまう。 翌日、精霊節であり作戦当日。遅れて小隊長室に飛び込んで来たイサラは 煙幕弾が完成した、と言う。朝まで寝ないで作っていたらしいイサラは言う。 「私、第7小隊の皆が好きです。誰一人……死なせたくないんです」 小隊は煙幕によって銃座を無力化し、海岸の帝国軍拠点を制圧する。 戦闘が終わった後、いつも通りエーデルワイス号の点検をしているイサラに ロージーが近づく。その手にあるのは、昨日イサラが渡そうとした人形。 役に立ったよ、と言うロージーにイサラは驚く。持っていてくれたんですか、と。 お返しをしなくちゃな、というロージー。イサラは少し考えてから答えた。 「歌が好きだって仰ってましたよね。ロージーさんの歌、聞いてみたいです」 驚きながらも、分かった。約束するよ、と自分から手を差し出すロージー。 響く銃声。 イサラが倒れる。 他の小隊員が応戦する中で一人反応できないロージー。 「アタイ……まだアンタに、ありがとうを言えてないじゃないか!」 伸ばされた手を握る。「握手……できました、ね」 微笑むイサラ。 小隊の反撃に撤退していく帝国兵。皆がイサラとロージーに駆け寄る。 抱き起こすウェルキンに、一緒に飛行機で空を飛びたかった、と言うイサラ。 きっと一緒に飛べるさ。そう言った兄に微笑みかけて、ゆっくりと目を閉じる。 後日、戦没者墓地。ダルクスのストールを掛けられた真新しい墓に向かって 敬礼する義勇軍の面々。皆で彼女の願いを受け継ぎ、叶えていく事を誓う。 進み出たロージーが、約束していた通りに、墓前に歌を捧げる。 歌声は風に乗って、青空へと昇っていった。 68 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/11(水) 01 04 42 ID fL/xt6B40 今回ここまで。 ベルホルト・グレゴール少将、小隊への顔見せたったの一度で御退場 将軍クラスの敵さんの中ではぶっちゃけ一番影が薄いと思う 78 :ゲーム好き名無しさん:2009/02/12(木) 21 59 00 ID nwb90YY40 戦ヴァル第四段投下。今回ちょっと断章が入ります。 本筋とはあまり関係の無いエピソードが幾つか断章として出てくるんですが 今回のこれはちょっと入れないと話がわからなくなるので。 79 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/12(木) 21 59 39 ID nwb90YY40 【十二章:ブルール奪還戦】 イサラを喪って三週間が過ぎた。第7小隊に与えられた新たな任務は、 バーロットがダモン将軍に上申し、許可を得たものだと言う。国境近くの街 ブルールの奪還。今は欠員となっているエーデルワイス号の操縦士として 整備開発部で働き、イサラとも顔なじみだったクライスが志願、配属される。 五ヶ月ぶりに戻ってきた故郷・ブルール。必ず帰ってこようと誓った場所だが 共にそれを約束したイサラは既にいない。しかし将軍に上申してまで今回の 攻略目標をブルールと決定したバーロットの気遣いを無駄にしないためにも 今はイサラの、そして自分達の故郷を取り戻そうと決意するウェルキン。 一方、今回の作戦に参加しないファルディオは、バリアス砂漠の遺跡にいた。 あの時 “螺旋” の奥にあった文字を「読めない」と答えたが、実は読めていた。 濁してしまったのは内容があまりに衝撃的だったためだ。そしてその内容故に “螺旋” をヴァルキュリア人だけが開ける門なのだろうと結論するファルディオ。 ならばそれを開いたアリシアは…… ファルディオは苦悩する。自分は一体どうするべきなのか。 ブルールを奪還した第7小隊。初めて出会った丘から街を見渡すウェルキンと アリシア。住民も少なく、親子風車も壊れたままの街に寂しさを覚える。 ふと、小さな白い花を見つけたウェルキン。アリシアを呼び、見せたそれは コナユキソウの花だった。二人が出会った時にアリシアが捲いた種が根をはり 花を咲かせていた。「新しい命も、この時代に生まれている」 実感する二人。 ブルールの奪還で目標を再確認したウェルキン、中隊に戻ったファルディオに バーロットはガリア北東部の平原・ナジアルに帝国軍が結集していると告げる。 この戦がガリアの運命を決めると予想し、休息の後ナジアルへ移動する事に。 その夜。丘の上のエーデルワイス号と、その上に座るウェルキンとアリシア。 またたくさんの命が喪われる、と言うアリシアに頷くウェルキン。喪ったものは 戻らない。でも、アリシアが教えてくれたように、新しいものを育むことはできる。 次の戦いで勝てれば戦争も終わりに近づく。そうしたらブルールを復興しよう。 自分にとっての、お互いの存在の大きさを確認しあう二人。アリシアは言う。 「この戦いが終ったら……あなたに、伝えたい事があるの」 余談:ブルールを奪還した時点で、エレットが発行している壁新聞に ランドグリーズ大学からヴァルキュリアの槍と盾と考えられていた 古代の遺物2点が盗まれたという記事が載る。 81 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/12(木) 22 00 20 ID nwb90YY40 【十三章:ナジアル会戦(前編)】 ガリア・帝国両軍の主力部隊が集結するナジアル平原。 総兵力で帝国軍に大きく劣るガリア軍だが、総司令官ダモン将軍はコネ就任の ダメ司令っぷりを発揮して総攻撃を命令。バーロットの諫言など意にも介さない。 待機中の第7小隊。帝国軍の大兵力を前に、空気は重い。そんな中で、自分の 身の上を話し出すアリシア。ずっと一人ぼっちだと思っていた。でもウェルキンが 第7小隊の皆が私の家族なんだと言ってくれた。戦いの前は、やっぱり怖い。 「……でも、家族が一緒にいてくれるって考えると、頑張れる気がするんだ」 その言葉に小隊はいつもの明るさを取り戻し、戦いに臨む覚悟を新たにする。 一方帝国側。ガリア軍を蹴散らし殿下をランドグリーズへ、と息巻くセルべリア。 物心つかぬ内から実験施設に送られ、兵器として実験材料にされていた彼女は 初めて自分をそこから連れ出し、人間らしい生活を与えてくれたマクシミリアンに 絶対の忠誠を誓っていた。彼のためにヴァルキュリアとしての力を覚醒させようと 自ら胸を貫きさえした。 「必ずや、余に勝利をもたらせ」 というマクシミリアンの 言葉を受け取って、セルベリアが出撃する。 古代の石槍・石盾を手に陣頭に立つセルベリア。全身から青い光を放って 無謀な全面攻勢をかけるガリア軍を蹂躙する。戦車ですら足止めにもならない。 第7小隊の担当区域は離れているものの、帝国軍は区域全体にロケット砲での 砲撃を加えており、これを避けようの無い戦車は出撃ができない。 前大戦の名残でもある幾多の塹壕を通って、まず砲撃の照準情報を送っている 中間拠点を制圧。砲撃が止んだ所でウェルキン&クライス、ザカの戦車が出撃。 だが同時に、他区域のガリア軍を撃滅したセルベリアが現れる。 やはりセルベリアに対しては勝機が見出せない小隊。セルベリアにこちら側の 本拠点を制圧される前に帝国側の拠点を制圧する事で、なんとかセルベリアを 退かせる事に成功する。だが、ガリア軍側にできたのはたったのそれだけ。 ヴァルキュリアの力と、あまりに甚大な被害に呆然とする一同。 帝国軍が撤退したとは言え、このままでは拠点を維持する事も難しいと判断した ウェルキンは、後方部隊に支援を要請しようとする。応じてアリシアが小隊員を 集めようとしたとき、一発の銃声が暗天を貫いた。その場に倒れるアリシア。 ウェルキンが駆け寄り、小隊は警戒体勢に入るが帝国兵の姿はどこにもない。 82 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/12(木) 22 00 59 ID nwb90YY40 【十四章:ナジアル会戦(後編)】 撤退した第7小隊。幸い急所は外れていたもののアリシアは意識不明の重体。 治療所のテントを出ようとするウェルキンに衛生兵が声をかける。人目を避けての 報告は、アリシアの体内から摘出された弾が帝国軍のものではなく、ガリア軍の 狙撃銃のものだった、というもの。しかもまだ一般兵には渡っていない新型銃弾。 つまり、彼女を撃ったのは味方である可能性があるという事だった。 ガリア軍の作戦会議室。兵士を役立たずと罵るダモン将軍。ここは一旦退いて ヴァルキュリアへの対策を、というバーロットの言葉は相変わらず無視される。 退けば自分の指揮能力を疑われる、というだけの理由で、ダモンは明日正午に 再び帝国軍陣地に総攻撃を加えよと命令する。このままではガリア軍は全滅。 どうしたらいいの、と呟くバーロット。 治療所のテントに踏み込む人影がある。眠るアリシアの胸元に置かれるのは 巻貝にも似た螺旋状の石槍。石槍が放った青い光がアリシアを包んでいく。 再び帝国軍の陣頭に立つセルベリア。ヴァルキュリアの光にたじろぐガリア軍。 その背後から一人の少女が進み出る。茶色の髪を銀に、茶色の瞳を赤に染め、 光を纏ったアリシア。髪も瞳も光も、全ての色がセルベリアと酷似している。 もう一人のヴァルキュリアの存在を知ったセルベリアはアリシアに戦いを挑む。 応じるアリシアは、意識も無いのか頼りなくふらつく足取りでガリア軍の前へ。 だが、瞳の焦点すら合っていないアリシアはあっさりとセルベリアを下す。 続けて、やはり無意識のまま帝国軍の戦車や銃座を破壊していくアリシア。 小隊は拠点を制圧するが、アリシアは途中で力を使い果たしたように倒れ、 気を失う。すぐに彼女を回収し退避させるウェルキン。 その時、戦場の両端に帝国の戦車と歩兵の増援が現れる。敵の挟み撃ちに 遭いながらも、何とか両戦車を破壊する第7小隊。 もう一人のヴァルキュリアの出現という予期せぬ事態で、大きな戦力差を覆し 勝利を収めたガリア軍。しかし、アリシアは何があったのかを覚えていない。 傷は何時の間にか治ってしまっているし、周りの人の態度がいつもと違う。 自分に何があったのかを尋ねられ、どう答えていいか分からないウェルキン。 余談:ここで章は切れてるけど、後の会話を見るにどうやら説明はした模様 83 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/12(木) 22 01 36 ID nwb90YY40 【断章:決別】 ウェルキンの元にクライスがやってくる。携えてきたのは先日の弾丸と、その 出所の調査結果。やはり結果はガリア軍で開発中の新型狙撃銃の弾丸。 そしてその銃を事件前夜に借出した者がいる、という記録。記録にある名は ファルディオ・ランツァート少尉。驚くウェルキンの前に並べられる情報は しかし全てがファルディオへの疑惑を裏付けるものばかり。 信じたくない思いでファルディオの部屋を訪ねるウェルキン。留守の部屋内で ウェルキンが見たのは、所狭しと並ぶヴァルキュリア人関連の文献・研究書。 そして机の上にあるメモ。 アリシアをヴァルキュリア人と断じたファルディオが、彼女を覚醒させるための 計画の概要をまとめ、それを実行した事を告白するものだった。 ヴァルキュリア人としての力に覚醒するには、命に関わる傷を負うことが条件。 親友の恋人を撃ったことを後悔した。しかし、今はこれでよかったと思っている。 そう、メモは締めくくられていた。 ファルディオはバーロットに呼び出されて行った、と聞いたウェルキン。 中隊長室に入るなり当人に疑惑をぶつける。言い訳もなく認めるファルディオ。 そんな彼をウェルキンは殴り胸倉を掴む。何故アリシアを撃った、という問いに ガリアのためだ、と答えるファルディオ。アリシアの力が無ければ勝てなかった。 今だけの事じゃない。二つの強国の狭間にあるガリアが生き残っていくには ヴァルキュリアの力が、切り札が必要だ。 ウェルキンはその言葉を否定する。 強い力を持っても戦争は終らない。相手がそれ以上の力を持とうとするだけだ! 二人の争いをバーロットが止める。きっとどちらの言う事も間違いで、どちらの 言う事も正しい。だが、いかなる理由があろうと仲間を撃った罪は許されない。 軍規に基づきファルディオは逮捕監禁。 ウェルキンには私闘を行った罪で独房24時間収監が言い渡される。 余談:メモに遺跡の “螺旋” の奥の壁に書かれていた内容も記されている。 「ダルクスの災厄」の真実。実は災厄を振りまいたのはヴァルキュリア人で この地の先住民だったダルクス人を焼き払い、平定した後にその責任を 敗者であるダルクス人に転嫁した。以来、ダルクス人は呪われた民となり ヴァルキュリア人は救世主となった──というもの。 他民族には偽の歴史を、ヴァルキュリア人だけに真実の歴史を伝えるため バリアスの遺跡が作られたものと思われる。 84 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/12(木) 22 03 28 ID nwb90YY40 今回ここまで。 断章は他にもあって、中には戦闘が起きるものもあり。 小隊の休暇風景だったり、ラルゴが野菜のために戦車を破壊する話だったり バーロットが前大戦での因縁の相手に復讐をはたそうとする話だったり ダルクス狩りの帝国軍を倒す作戦をロージーが進んで受ける話だったり あとはまぁ、アリシアとウェルキンが仲良くしてる話だったりと色々。 87 :ゲーム好き名無しさん:2009/02/14(土) 08 13 25 ID GMNM86TZ0 連続でしかも朝っぱらから戦ヴァル投下。 今回分で終るかと思ったら終らなかった。 88 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/14(土) 08 14 22 ID GMNM86TZ0 【十五章:ギルランダイオ要塞戦】 国境のギルランダイオ要塞が、ガリアにおける帝国最後の拠点となった。 要塞へ通じる輸送線路に、爆薬を載せた車両を走らせて要塞正門を爆破する、 そのために線路のポイントを切り替えろという命令が義勇軍に下る。 帝国側。どうか今一度機会を、殿下の為に戦わせて下さいと言うセルベリアに マクシミリアンは告げる。この地に集ったガリア軍の主力を、ヴァルキュリアの “最期の炎” をもって殲滅せよ。愕然とするセルベリア。 ランドグリーズから使者が来ている、と言うイェーガーに、待たせておけと言い 一度本国に戻る、と言うマクシミリアン。膝をつくセルベリアに振り向かぬまま マクシミリアンは去る。彼女を一瞥し、すまん、と呟いてイェーガーも出て行く。 探しに来たウェルキンを前に無理に明るく振舞うアリシア。コナユキソウの花を ウェルキンの胸元に挿し「いい感じだよ」と笑うが、不意に俯いて縋り付く。 ファルディオの事を聞いた、陣中を歩いていると皆が自分を拝む、と言う。 どうしたらいいのか、これからどうやって生きていけばいいのか分からない、と。 だがウェルキンが答える前に、無理な笑顔を作って逃げるように去ってしまう。 作戦開始。全てのポイントを切り替え、爆弾列車を要塞に導く事に成功すると 城壁上にセルベリアが現れる。ヴァルキュリアとして敗北した上は、人として 戦いを挑むと言うセルベリア。なんとか撃破する小隊。 ヴァルキュリアである事にどうして耐えられるのですか? と尋ねるアリシア。 愛する人がいるからだ、とセルベリアは答える。そこにダモン将軍が現れる。 セルベリアは捕虜となった部下には手を掛けないで欲しい、そしてできれば 彼らの護送を義勇軍に頼みたい、とダモンに願い出る。了承するダモン。 連行の直前、セルベリアはアリシアに言う。私は自分の人生に答えを出した。 もう会うことも無いだろうが、お前がどういう答えを出すのか興味がある、と。 司令官の椅子にご満悦なダモン。その前に捕らえられていたセルベリアが 突如戒めを引き千切る。驚いたダモンは即座に兵士に射殺を命じた。 そして、ヴァルキュリア人が死ぬ瞬間に発動される、最期の炎が要塞を包む。 「マクシミリアン様……どうか、栄光をその手に!」 ガリア軍主力の全てを巻き込んで、ギルランダイオ要塞は吹き飛んだ。 捕虜護送のため要塞を離れていた義勇軍中隊の中、アリシアは呆然とする。 これがセルベリアの出した答えなのか。更ににそこへ緊急入電。正体不明の 巨大兵器がクローデンの森を突破して、首都ランドグリーズへと向かっている。 89 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/14(土) 08 15 33 ID GMNM86TZ0 【十六章:「乙女の盾」作戦】 森を破壊しながら首都ランドグリーズへ進む巨体。既に戦車ですらないそれは 帝国軍の陸上戦艦・マーモット。その艦橋でギルランダイオ要塞とガリア軍の 主力部隊消滅の報告を受けるマクシミリアン。表情には何の感動も無い。 義勇軍は首都防衛大隊と共同でマーモットを枯れ谷へと誘い込み、地雷原に 誘導した上で首都防衛大隊の火力をぶつける作戦に出る。 考え込むウェルキンに物言いたげなアリシア。だが結局彼女は何も言わない。 首都ランドグリーズ。報告を受けたコーデリア姫は自ら出陣する意思を固める。 だがそれを阻む者がいた。宰相ボルグ。姫の身を「大事な取引材料」と評する ボルグをコーデリアは睨み付ける。この国を帝国に売り渡すつもりか、と。 ボルグは、ガリアは新たな国に生まれ変わると言う。それも己が統治の下で。 一方の義勇軍側。爆薬で崖崩れを起こし、マーモットの進路を誘導する事には 成功するものの、ガリア軍全火力を以ってしてもマーモットには歯が立たない。 そんな中、崩壊する戦線を悠然と突っ切るマーモットの前にアリシアが立った。 思わずエーデルワイス号を飛び出し、彼女の下へ走るウェルキン。 再びヴァルキュリアの色と光を纏ったアリシアは、マーモットの砲撃を掻い潜り 右手の石槍を投擲。槍はマーモットの装甲を易々と貫き爆発を引き起こす。 「私は、ヴァルキュリア……もう、皆と一緒にはいられない……」 炎のように膨れ上がる青い光を纏ってアリシアは歩み続ける。 彼女の姿に不吉な物を覚えるマクシミリアン。マーモットは全速で離脱を図る。 マーモットが回頭していくのを前に、一度は砲撃で吹き飛ばされたウェルキンが ようやくアリシアに追いつく。私が死ねば沢山の人が助かる、と言うアリシアに そんな力で勝ったって本当の勝利じゃない、と叫ぶウェルキン。自分達の力で 掴み取らなければダメだと。でも、私は貴方たちとは違うと言うアリシア。確かに 君は僕達とは違う力を持っている。でもアリシアはアリシアだと言うウェルキン。 そして彼は言う。僕は君を愛している、と。 ギルランダイオ要塞に向かう前に、アリシアが挿してくれたコナユキソウの花を 胸元から抜き、茎で輪を作ってアリシアの左手を取り、薬指に通す。 「戦いが終ったら、一緒に暮らそう。僕はずっと……君と一緒にいたい」 二人の口付けと共にヴァルキュリアの青い光は緑光となって弾け、消えた。 小隊員に冷やかされつつも暖かく迎えられる二人。 全員が揃った第7小隊はマーモットを追撃し、首都ランドグリーズへ向かう。 90 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/14(土) 08 17 03 ID GMNM86TZ0 【十七章:ヴァーゼル橋突破戦】 首都を目指す義勇軍中隊はヴァーゼル市街に到達。以前西から東へと進軍し 奪還したヴァーゼル橋を今度は逆に渡る事になる。街には帝国軍の戦車隊と 彼らを率いるラディ・イェーガー当人が駆る新型戦車・ケーニヒヴォルフ。 その強固な装甲を何とか破壊し、イェーガーを撃破する小隊。 義勇軍勝利で戦いの終ったヴァーゼル市街地。大破したケーニヒヴォルフを 見上げながら撤退完了の報告を聞くイェーガーは、報告に来たその兵士にも ランドグリーズへ脱出しろと言う。そして、自身はもう帝国には戻らないとも。 自分はマクシミリアンの力に、故国の独立と復興を賭けた。軍事力こそが 国を護るための力だと思っていた。だが本当に必要だったのは故郷や仲間を 思う心なのではないか。イェーガーは兵士にマクシミリアンへの伝言を託す。 「真に強きものは弾丸に非ず。マーモットと聖槍を過信するなかれ」 見送る兵士の敬礼を背に受け、イェーガーは黒煙の中に姿を消す。 ヴァーゼル橋を渡り、やっとランドグリーズへ進撃が可能になった義勇軍に とうとうマーモットが首都に到達、城門を破り城に突入したと知らせが入る。 (本当に街の大通りを驀進して城の前部に艦首を突っ込むという暴虐っぷり) 余談:人物総覧ではイェーガーはこれ以降消息不明、となっている。 マクシミリアンに伝言が伝わったか否かは不明。たぶん伝わってないぽ。 まぁ伝わってても何も変わらなかった気もするが。 91 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/14(土) 08 19 19 ID GMNM86TZ0 3将が全員退場して今回ここまで。 次回で終ります。 106 :ゲーム好き名無しさん:2009/02/15(日) 23 45 01 ID 22BytXjO0 戦ヴァル最後投下ー 107 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/15(日) 23 45 34 ID 22BytXjO0 【終章:最終決戦】 とうとう帝国の突入を許してしまったランドグリーズ城。コーデリア姫の前に 正装(たぶん)のマクシミリアンが現れる。宰相ボルグは姫の了承も得ずに 無条件降伏・帝国への従属等を申し出るが、マクシミリアンはガリアに 帝国の属国になれとは言わない、という。彼は自らがガリアの大公となり、 ランドグリーズ城に眠る “聖槍” を以って大陸に覇を称えんとしていた。 今も威光衰えぬヴァルキュリアの血統は我が妻に相応しい、とコーデリアに 婚姻を迫るマクシミリアン。その目前でコーデリアは冠物を脱ぎ捨てる。 頬に落ちたのは、セルベリアと同じ銀の髪……ではなく、イサラやザカと同じ 紺色の髪。ガリア公ランドグリーズ家は、ダルクス人の血統だったのだ。 コーデリアは語る。数千年前、北方からの侵略者・ヴァルキュリア人に対して ダルクス人は抵抗した。だがその力の前に次第に追い詰められ、そして遂に ある有力な豪族がヴァルキュリア人に寝返るに至り、ダルクス人は敗北した。 その “ダルクスを裏切った豪族” と言うのが即ち、ランドグリーズ家。 裏切りの褒章として、ヴァルキュリア人からガリアの統治を任されたのだ。 偽りをもって国を統治することに悩み、いつしか考える事も、意思を持つ事も 放棄するようになった。だがある将校と出会って、その過ちに気付かされた。 そう言って、コーデリアは短剣を抜く。だがやはりマクシミリアンは倒せない。 その頃、軍刑務所内のファルディオ。ランドグリーズ城に帝国戦艦が突っ込み そのまま何やら工事をしているらしい、と聞いてすぐにその目的に思い当たる。 こんな所にいる場合ではないと仮病を使って脱獄する。 コーデリアに対し、婚姻証書への署名を強要するマクシミリアン。 そこへヴァーゼル防衛部隊の敗北と、義勇軍中隊進撃の知らせが入る。 そして首都に流れるラジオ放送。人々に希望を知らせるその声は従軍記者 エレットのもの。マクシミリアンはマーモットでの出撃を決意。相も変わらず おべっかを述べる宰相ボルグを「信用できん」として、兵士に銃殺を命じる。 マーモットが動き出す。後退する動きに合わせ、城の前部にあった尖塔が 引き出される。崩れる塔の中から現れたのはヴァルキュリアの石槍。しかし その大きさはセルベリアやアリシアが使った物とは比べ物にならない。 マーモットはその背に巨大な石槍を載せる。そのためのマーモットだった。 “聖槍” の巨大な光はマーモット正面に展開していた義勇軍第4・第5小隊を 消滅させ、大地を一直線に焼き、遥か彼方の山を砕く。 いち早く退避していた第7小隊は、コーデリア姫の援護を受けつつ側面から 機銃の雨を掻い潜ってマーモットに取り付き、何とか “聖槍” を破壊する。 108 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/15(日) 23 46 06 ID 22BytXjO0 【終章:最終決戦】 ……の続き 停止したマーモットの機関部を探して上部甲板に登る第7小隊の面々。 その前に立つマクシミリアン。携えるのは機械式のヴァルキュリアの槍と盾。 単身で現れた彼に、なぜここまでして戦う必要があるのかと問うアリシア。 マクシミリアンは答える。己の野望のため、そして帝国に復讐するためだ、と。 帝国皇帝の息子として生まれながらも、母の身分が低いために疎んじられ、 皇位継承を巡る争いによって謀殺されかけた。母を始め多くの人が死んだ。 その時に帝国と、その帝位を奪う事を誓ったのだと。 「余の戦いは、まだ終ってはいない!」 撃破されても敗北を認めないマクシミリアン。人造とはいえヴァルキュリアの 力を持つ彼は、命を賭した “最期の炎” を以って全てを焦土と化そうとする。 だが、突然マーモットからのラグナイト供給が停止し、力は失われる。 動揺するマクシミリアンを背後から捕らえたのは、軍刑務所を脱獄した後に マーモットに潜入し、ラグナイト供給を停止させた張本人・ファルディオだった。 ファルディオはそのままマクシミリアンを甲板前部の縦孔へと引き摺っていく。 仲間を撃った罪滅ぼしだと言い、ウェルキンとアリシアの二人に「幸せにな」 と言い残して、マクシミリアンもろともファルディオは縦孔へ身を投げた。 縦孔から膨大なラグナイト光が吹き上がる。爆発で生じた炎が小隊を分断。 ウェルキンとアリシアは甲板前部に取り残されてしまう。最後の命令として 炎の向こうの小隊員に脱出を命じるウェルキン。二人は何とかならないかと 艦橋部に登るが、それでも炎は迫り、飛び降りるにも大地は遠すぎる。 死を覚悟した二人に、突然空から声がかかった。 見上げた先には一機の飛行機。操縦するのは整備開発部員のリオン。 そして飛び来る機体に書かれているのは、今は亡きイサラの名。 間一髪で救出された二人に、リオンは言う。イサラがいなくなってしまった後 整備員だけでなく、小隊のみんなで少しずつ作り続けていたのだと。 皆に受け継がれ完成されたイサラの飛行機で、二人はガリアの大地に戻る。 109 :戦場のヴァルキュリア:2009/02/15(日) 23 46 38 ID 22BytXjO0 【ED】 この戦いの後、ガリア公国と帝国との間で休戦協定が締結。 終戦と共に義勇軍・第7小隊も解散した。 退役して農業を始めたラルゴ。その彼と結婚したエレノア(=バーロット) 歌姫としてヨーロッパを巡りつつ、イサラの命日には必ず帰国するロージー。 持ち前の技術力を活かしてファウゼンに玩具工房を開いたザカ。 真実を公開しながらもその誠実さで支持を受け、ガリアを統治するコーデリア。 そして惜しまれつつも軍を退役し、ブルールに戻って教師となったウェルキン。 彼の妻としてパン屋を経営するアリシア。その足元にはハネブタのハンス。 アリシアの移動式のパン屋の中には、母を手伝う娘の姿が。 教え子と虫を捕りに行く約束をして帰ってきたウェルキンが娘に声をかける。 「イサラ、いい子にしてたかい?」 エーデルワイス号を背景に、ファルディオやバーロット、もう一人のイサラと 第7小隊の面々が揃った写真が、パン屋のカウンターに飾られている。 -END 110 :ゲーム好き名無しさん:2009/02/15(日) 23 53 53 ID 22BytXjO0 以上で戦場のヴァルキュリア終了 EDのラルゴとバーロットが何か唐突に見えるけど この二人は前大戦の頃兵士として同じ部隊に所属してて ゲーム内でもそこそこ仲が良い&進展してます 断章でしか語られてないから書く機会が無かったけど 次回作の要望とか出てるらしいですが もし出るならフィラルド独立戦線でイェーガーにコキ使われる 小隊長がやりたい俺イェーガー大スキー
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戦場のヴァルキュリア 登場人物戦場のヴァルキュリアガリア公国 コメント シミュレーションRPGにアクションゲームの要素を加えた戦闘システム「BLiTZ」と、個性的なキャラクターによる戦場での人間ドラマが特徴。略称は戦ヴァル。北米版タイトルは"Valkyria Chronicles"(ヴァルキュリア・クロニクルズ)。「現代では失われつつある人と人の絆」がストーリーのメインテーマ。 コンシューマー機として発売された3作のうち、2008年4月24日に発売されたプレイステーション3用ゲームソフトの第1作目は、ギネス・ワールド・レコーズからはThe best strategy RPG for the PS3に認定されている。 登場人物 戦場のヴァルキュリア ガリア公国 義勇軍第3中隊 バクフーン:ウェルキン・ギュンター 声繋がり。 メロエッタ:ブリジット・シュターク(ロージー) 歌が得意。突撃兵らしく戦闘時はステップフォルムで。 カエンジシ:レオン・ハーデンス 「赤き獅子」という異名から。 422部隊 (ネームレス) エルレイド:シン・ヒューガ 刀のイメージから。剣甲兵(斬撃技)のようなことはもちろん、トリックルームなど偵察兵(先発要員)っぽいこともできる。 ドンカラス:セドリック・ドレーク 犯罪王 ポテンシャル「強運」持ち。 ヘルガー:ジゼル・フレミング 燃える炎が好きな突撃兵。兵種の相性上、火力は高め。「貧弱な体」のため耐久面は控えめ コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 草案 戦場のヴァルキュリア ガリア公国 <義勇軍第3中隊> ランクルス:イサラ・ギュンター ブーバーン:ラルゴ・ポッテル 持った武器から火炎を放つキャラクターと言えば ドリュウズ:ザカ ジュナイパー:エレノア・バーロット 元義勇軍の狙撃兵なので ミロカロス:ファルディオ・ランツァート <政府・軍関係者> ディアンシー:コーデリア・ギ・ランドクリーズ <民間人> ゴーゴート:イレーヌ・エレット 使い手のパンジーは新聞記者なので 東ヨーロッパ帝国連合 シードラ:マクシミリアン <ドライ・シュテルン> ルカリオ:セルベリア・ブレス スマブラXのカラー(白)から ドンカラス:ラディ・イエーガー ジャローダ:ベルホルト・グレゴール -- (ユリス) 2017-06-17 16 22 03
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発売中 公式サイト http //valkyria2.jp/ ブログ http //blog.valkyria.jp/ 9月27日 S・RPG『戦場のヴァルキュリア2』が12月9日にベスト化! - 電撃オンライン http //news.dengeki.com/elem/000/000/305/305052/ 5月20日 4Gamer.net ― 「戦場のヴァルキュリア2」支援兵の高難度ミッション本日配信(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20100520002/ 5月6日 4Gamer.net ― 「戦場のヴァルキュリア2」隠れたエース撃破で強力なライフルが(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20100506006/ 4月23日 4Gamer.net ― 「戦場のヴァルキュリア2」新DLミッションは亡霊戦車の撃破任務だ(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20100422004/ 4月15日 4Gamer.net ― 「戦場のヴァルキュリア2」,アバン一人で挑む高難度ミッション配信(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20100415006/ 4月10日 4Gamer.net ― いろんな意味で“大人”が楽しめるイベントになった? 「戦場のヴァルキュリア2」イベント「ガリア王立士官学校予備校(仮)」レポート(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20100409069/ 『戦場のヴァルキュリア2』強力な武器が手に入るDLミッション配信/ゲーム情報ポータル:ジーパラドットコム http //www.gpara.com/article/cms_show.php?c_id=20134 c_num=14 4月2日 4Gamer.net ― 「戦場のヴァルキュリア2」,猛吹雪を耐え抜く新ミッション配信(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20100401008/ 3月22日 4Gamer.net ― 3月30日開催の「4Gamer.net Presents『ガリア王立士官学校予備校(仮)』」,スペシャルゲストはあの“アイドル”ですわよ!(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20100319067/ 3月11日 『戦場のヴァルキュリア2』のダウンロードミッション“嵐撃坑”が配信開始 - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/news/1232870_1124.html 3月9日 4Gamer.net ― 「戦場のヴァルキュリア2」のトークイベント,「4Gamer.net Presents『ガリア王立士官学校予備校(仮)』」を3月30日に開催します(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20100308045/ 2月25日 4Gamer.net ― 超高難度!「戦場のヴァルキュリア2」レベル99のDLミッション配信(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20100225002/ 2月18日 『戦場のヴァルキュリア2』に新たなダウンロードミッション - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/news/1232198_1124.html 2月11日 4Gamer.net ― 「戦場のヴァルキュリア2」,高難度のDLミッションを本日配信開始(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20100210019/ 2月8日 4Gamer.net ― 前作を未プレイでも楽しめる!? 「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」の気になるあれこれを本山プロデューサーと小澤ディレクターに聞いた(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20100205068/ 2月5日 『戦場のヴァルキュリア2』発売記念学園祭でレアグッズをゲット - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/news/1231894_1124.html 2月4日 相手はF組! 『戦場のヴァルキュリア2』ダウンロードミッションが配信 - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/news/1231849_1124.html 1月22日 ゲストキャラはまだまだ出る?『戦場のヴァルキュリア2』開校記念抽選会に開発者も登場 - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/news/1231398_1124.html 4Gamer.net ― 「戦場のヴァルキュリア2」発売記念抽選会レポート&田中チーフプロデューサーと本山プロデューサーのミニインタビューを掲載(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20100121064/ 『戦場のヴァルキュリア2』モバイル特設サイトでFlash小説第二話が配信 - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/news/1231454_1124.html 1月21日 『戦場のヴァルキュリア2』通信プレイを映像でチェック - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/news/1231359_1124.html 1月20日 4Gamer.net ― 「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」,“アカデミーパート”の詳細を確認できた先行プレイレポートをお届け(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20100119011/ アバンの物語が明日始まる! 『戦場のヴァルキュリア2』序盤の展開をお届け - 電撃オンライン http //news.dengeki.com/elem/000/000/227/227880/ 1月18日 「戦闘部分に関しては前作を超えた」――『戦場のヴァルキュリア2』インタビュー - 電撃オンライン http //news.dengeki.com/elem/000/000/226/226112/ ケータイサイトで『戦場のヴァルキュリア2』の新展開続々 - ファミ通.com http //www.famitsu.com/k_tai/news/1231289_1350.html 1月15日 『戦場ヴァルキュリア2』、戦車カスタマイズと通信プレイの詳細が明らかに - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/news/1231143_1124.html 1月14日 4Gamer.net ― 「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」,G組紹介ムービー最終回は「ガッセナール家編」をお届け。ニコ動では本山動画最新版も配信中(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20100114014/ 1月13日 『戦場のヴァルキュリア2』上級兵科&クラスチェンジの流れを紹介 - 電撃オンライン http //news.dengeki.com/elem/000/000/227/227242/ 1月8日 『戦場のヴァルキュリア2』発売日に開校記念抽選会を開催 - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/news/1231077_1124.html 『戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校』序盤ストーリーをダイジェストで紹介 - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/coming/1230998_1407.html 前作の人気キャラクターが登場--「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」×「戦場のヴァルキュリア」データ連動キャンペーン実施! - GameSpot Japan http //japan.gamespot.com/psp/news/story/0,3800075348,20406307,00.htm 1月7日 『戦場のヴァルキュリア2』予約特典の魅力を開発陣が解説 - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/news/1230990_1124.html 『戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校』の最新PVを公開 - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/news/1231004_1124.html 『戦場のヴァルキュリア2』最新PVと予約特典の紹介映像が到着 - 電撃オンライン http //news.dengeki.com/elem/000/000/226/226264/ 12月24日 皆さま! 『戦場のヴァルキュリア2』にイーディ分隊が参戦ですわ http //news.dengeki.com/elem/000/000/224/224215/ “クリア後の世界”が存在する!『戦場のヴァルキュリア2』体験会レポ/ゲーム情報ポータル:ジーパラドットコム http //www.gpara.com/pickupnews/news/091224_valkyria2/ 4Gamer.net ― 開発者による特ダネ話(?)も飛び出した,PSP「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」“プレミアム体験会”レポート(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20091224059/ 12月18日 セガ、PSP「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」クラスチェンジ紹介ムービー第5弾を公開 -GAME Watch http //game.watch.impress.co.jp/docs/news/20091217_336526.html 12月17日 レアグッズがもらえる『戦場のヴァルキュリア2』店頭体験会開催 http //news.dengeki.com/elem/000/000/222/222140/ 12月14日 『戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校』クラスチェンジの仕組みを紹介 - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/coming/1230406_1407.html 12月12日 『戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校 DXパック』発売が決定 - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/news/1230453_1124.html 12月11日 4Gamer.net ― 「戦場のヴァルキュリア2」最新プロモムービー第3弾,今回は「技甲兵編」と「支援兵編」(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20091210016/ 『戦場のヴァルキュリア2』の兵科をチェック! 新ムービー到着 http //news.dengeki.com/elem/000/000/220/220193/ 12月10日 『戦ヴァル2』のゲストに『PSポータブル2』のエミリアが現れる!! http //news.dengeki.com/elem/000/000/220/220014/ 12月9日 『戦場のヴァルキュリア2』ランシール士官学校のメンバーを紹介 http //news.dengeki.com/elem/000/000/217/217702/ 12月4日 4Gamer.net ― 「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」,A組の学級委員長ユリアナ,G組のクラスメイト,“技甲兵”やBLiTZの新情報などをお届け(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20091202053/ 『戦ヴァル2』で落ちこぼれG組がエリート集団のA組と対決!? http //news.dengeki.com/elem/000/000/217/217097/ 『戦場のヴァルキュリア2』、ともに戦うクラスメイトたちを紹介 - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/news/1230222_1124.html セガ、PSP「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」セガ本社のプレミアム体験会に100名を招待。メーカー 店舗別予約特典も公開 -GAME Watch http //game.watch.impress.co.jp/docs/news/20091204_333141.html 総合ゲーム情報サイト Online Player EX 「戦場のヴァルキュリア2」の兵科を紹介するムービーの第2弾は“突撃兵”―プレミアム体験会の開催も決定! [ 最新ニュース ] http //www.onlineplayer.jp/modules/topics/article.php?storyid=16181 4Gamer.net ― 「戦場のヴァルキュリア2」G組クラスメイトを紹介していく最新プロモムービー第2弾を掲載(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20091204018/ 『戦場のヴァルキュリア2』“突撃兵”を映像でチェック - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/news/1230240_1124.html 12月3日 『戦場のヴァルキュリア2』販売店別の特別予約特典が公開 - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/news/1230197_1124.html 『戦城のヴァルキュリア2』の豪華な予約特典が明らかに! http //news.dengeki.com/elem/000/000/218/218199/ 11月30日 『戦ヴァル2』の最新動画でクラスメイトと歩兵についてチェック http //news.dengeki.com/elem/000/000/216/216813/ セガ、PSP「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」。「偵察兵」のクラスチェンジの概要を紹介するムービーを公開 - GAME Watch http //game.watch.impress.co.jp/docs/news/20091130_332430.html 4Gamer.net ― 「戦場のヴァルキュリア2」全5回でお届けするG組のクラスメイトを紹介する最新ムービーを掲載(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20091130025/ 『戦場のヴァルキュリア2』 偵察兵を紹介する最新ムービー公開 - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/news/1230083_1124.html 11月27日 4Gamer.net ― 「戦場のヴァルキュリア2」を理解するのに最適なプロモーションムービー公開(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20091126067/ セガ、PSP「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」 最新プロモーションムービーを公開 -GAME Watch http //game.watch.impress.co.jp/docs/news/20091126_331505.html 声優陣が登場して対決!? 『戦場のヴァルキュリア2』サイト更新 http //news.dengeki.com/elem/000/000/215/215979/ 11月25日 意中のキャラと会話『戦場のヴァルキュリア2』「フレンズトーク」公開/ゲーム情報ポータル:ジーパラドットコム http //www.gpara.com/article/cms_show.php?c_id=17245 c_num=14 『戦場のヴァルキュリア2』公式サイトで“フラグを立てろ!” - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/news/1229942_1124.html 4Gamer.net ― 「戦場のヴァルキュリア2」公式サイトでクラスメイトと信頼関係を築け(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20091125033/ フラグを立てろ! 『戦ヴァル2』公式サイトに新コンテンツ登場 http //news.dengeki.com/elem/000/000/215/215512/ 11月19日 『戦場のヴァルキュリア2』に登場する謎の科学者とは!? http //news.dengeki.com/elem/000/000/214/214060/ 11月13日 セガ、PSP「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」。敵勢力「反乱軍」と基本兵科の情報を公開 -GAME Watch http //game.watch.impress.co.jp/docs/news/20091113_328458.html 『戦場のヴァルキュリア2』で敵勢力となるガッセナール家の構成メンバーを紹介 http //news.dengeki.com/elem/000/000/209/209352/ 4Gamer.net ― 「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」,ガリア公国と対立する反乱軍の指導者ガッセナール家と戦闘システムの新要素を紹介(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20091112027/ 今度の敵は”反乱軍”!--「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」最新情報を公開! - GameSpot Japan http //japan.gamespot.com/psp/news/story/0,3800075348,20403029,00.htm 『戦場のヴァルキュリア2』ガリア公国&反乱軍、両陣営から物語を紐解く:ジーパラドットコム http //www.gpara.com/comingsoon/valkyria2/091113/ 11月12日 総合ゲーム情報サイト Online Player EX 戦闘パートにもゲストで参加!? PSP「戦場のヴァルキュリア2」に“ウェルキン”と“アリシア”が登場 [ 最新ニュース ] http //www.onlineplayer.jp/modules/topics/article.php?storyid=15933 『戦場のヴァルキュリア2』ウェルキン&アリシア夫婦ほかゲストが判明/ゲーム情報ポータル:ジーパラドットコム http //www.gpara.com/article/cms_show.php?c_id=17033 c_num=14 4Gamer.net ― 「戦場のヴァルキュリア2」に前作の主人公やヒロインが登場することが明らかに!&ゲストキャラが手に入るキャンペーン情報が公開(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20091112003/ 『戦場のヴァルキュリア2』にウェルキンとアリシアが参戦 - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/news/1229427_1124.html 11月5日 『戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校』モバイル特設サイトが本日オープン! ここでしか手に入らない特製待ち受け画像も無料でプレゼント | トピックス | SEGA http //sega.jp/topics/091105_2/ アバンたちの待受画像を配信『戦場のヴァルキュリア2』携帯サイト開設/ゲーム情報ポータル:ジーパラドットコム http //www.gpara.com/article/cms_show.php?c_id=16914 c_num=14 『戦場のヴァルキュリア2』の体験版が公式サイトで配信スタート http //news.dengeki.com/elem/000/000/209/209000/ 4Gamer.net ― PSP「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」公式サイトにて体験版の配信を開始(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20091105006/ 『ヴァルキュリア2』でカギとなる重要なシステム・BLiTZを紹介 http //news.dengeki.com/elem/000/000/209/209139/ 10月29日 『戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校』体験版配信決定! | トピックス | SEGA http //sega.jp/topics/091029_2/ 『戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校』予約特典ゲストキャラクターが〝セルベリア〟に決定! | トピックス | SEGA http //sega.jp/topics/091029_1/ キャラクター/反乱軍 更新 バルドレン、オドレイにそれぞれムービーを追加しました。 ダウンロード「応援サイトキットVol.4」応援サイトキャンペーンにご利用頂ける素材集が更新されました。「ユリアナ」を含む新素材が入っていますのでぜひご活用ください。 ダウンロード「本山動画EX」 http //valkyria2.jp/ 総合ゲーム情報サイト Online Player EX 2つのモードで遊べる!! 「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」の体験版の配信が決定!! [ 最新ニュース ] http //www.onlineplayer.jp/modules/topics/article.php?storyid=15796 『戦ヴァル2』公式サイト更新、セルベリアに関する情報もアリ http //news.dengeki.com/elem/000/000/207/207597/ 4Gamer.net ― 「戦場のヴァルキュリア2」公式サイトにあのキャラクター登場。本山プロデューサーからの緊急特報動画も公開(戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校) http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20091029044/ 10月28日 戦車をつくろう! http //valkyria2.jp/ 10月22日 公式更新 http //valkyria2.jp/ 総合ゲーム情報サイト Online Player EX PSP「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」の公式サイトで、気になる“戦車”の解説コーナーがオープン [ 最新ニュース ] http //www.onlineplayer.jp/modules/topics/article.php?storyid=15723 10月15日 公式サイト更新 http //valkyria2.jp/ 『戦場のヴァルキュリア2』名門貴族のお嬢様「ユリアナ」公開/ゲーム情報ポータル:ジーパラドットコム http //www.gpara.com/article/cms_show.php?c_id=16570 c_num=14 10月8日 公式サイト更新 http //valkyria2.jp/ PSP「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」TGSトレーラーVol.1 - GameSpot Japan http //japan.gamespot.com/psp/videos/story/0,3800076101,20401371,00.htm PSP「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」TGSトレーラーVol.2 - GameSpot Japan http //japan.gamespot.com/psp/videos/story/0,3800076101,20401373,00.htm 『戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校』のトレーラー映像などが公開 - ファミ通.com http //www.famitsu.com/game/news/1228315_1124.html 『戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校』TGSトレーラーVol.2公開 | インサイド http //www.inside-games.jp/article/2009/10/08/38104.html 10月6日 【映像】『戦場のヴァルキュリア2』アニメパート満載の最新PVをお届け http //www.gpara.com/comingsoon/valkyria2/091006/ 10月1日 リニューアル式典 http //blog.valkyria.jp/ 公式サイト更新 http //valkyria2.jp/ 「戦場のヴァルキュリア2」公式サイト更新で新たなキャラクターや最新ゲーム映像などが公開 http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20091001032/ 9月30日 「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」クラスの仲間30人で戦おう! http //japan.gamespot.com/psp/news/story/0,3800075348,20400782,00.htm 「戦場のヴァルキュリア2」イベントステージの出演者たちが繰り広げたトーク内容をお届け http //japan.gamespot.com/psp/news/story/0,3800075348,20400805,00.htm 9月28日 出演声優陣がプロデューサーを質問攻めに! 「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」のスペシャルステージ開催 http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20090928016/ 9月27日 声優陣が語る『戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校』 http //www.famitsu.com/game/news/1227948_1124.html 『戦場のヴァルキュリア2』一般日2日目も豪華メンバーがステージに登場! http //news.dengeki.com/elem/000/000/198/198244/ 9月26日 『戦場のヴァルキュリア2』ステージで吉野、神谷、戸松ら声優陣が白熱トーク! http //news.dengeki.com/elem/000/000/197/197882/ 次は痛“戦”車ブームかも『ヴァルキュリア2』トークショウ http //www.gpara.com/article/cms_show.php?c_id=16239 c_num=56 9月25日 CHEMISTRYとのタイアップが判明『戦場のヴァルキュリア2』 http //www.gpara.com/article/cms_show.php?c_id=16165 c_num=56 さまざまな情報が一気に解禁!? 前作をしのぐボリュームの「戦場のヴァルキュリア2」イベントレポートをお届け http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20090925022/ 映像と試遊をガチ堪能!! 『戦ヴァル2』体験ブースレポ! そして最新映像も掲載!! http //news.dengeki.com/elem/000/000/197/197262/ いきなりの戦闘!?でも…PSP『戦場のヴァルキュリア2』 http //www.gpara.com/article/cms_show.php?c_id=16182 c_num=14 BLiTZの新要素も確認できた「戦場のヴァルキュリア2」のプレイレポートを掲載 http //www.4gamer.net/games/095/G009550/20090925047/ 9月24日 『戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校』の発売日が2010年1月21日に決定! ☆ 予約特典「ドキュメント オブ ガリア 1936」も大公開 ☆ http //sega.jp/topics/090924_1/ 『戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校』にCHEMISTRYが楽曲提供決定! 主題歌「Our Story」が戦場の人間ドラマを彩る! http //sega.jp/topics/090924_3/ キタエリも出演するPSP『戦場のヴァルキュリア2』、発売日は2010年1月21日! http //news.dengeki.com/elem/000/000/196/196844/ セガブースで公%E
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戦場のヴァルキュリア3 【Valkyria Chronicles III】 セガ 2011年1月27日 PSP(UMD.DL) 戦場のヴァルキュリアのシリーズ3作目 近代ヨーロッパの小国の戦争を舞台としたアクティブ・シミュレーションRPG 1と同一時間軸で描かれた別の物語 戦場のヴァルキュリア3 EXTRA EDITION 2011年11月23日 PSP 新エピソード等を追加したバージョン 関連 戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校 前作 さ行 プレイステーションポータプル 戦場のヴァルキュリア 戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校 PR 戦場のヴァルキュリア3 コンプリートガイド (ファミ通の攻略本) 戦場のヴァルキュリア3 COMPLETE ARTWORKS (ファミ通の攻略本)
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「私は貴女のために殉教しよう」 「貴女が施した祝福(あい)に恥じぬ、ヴァルキュリアに私は変わる」 登場人物 イサラ・ギュンター(Isara Gunther) 長い茶髪をポニーテールにしてまとめた、整備用ゴーグルがトレードマークの女性兵。21歳。「ガリアの英雄」ウェルキン・ギュンターの娘でもある。 数奇な運命によってかつての両親と同じように、ヨーロッパの地を戦場として駆けていくことになった。その最中に謎のヴァルキュリアと遭遇し、心臓を貫かれるという致命傷を受けるもなぜか無傷で生き残る。 以来、多くの犠牲を振りまいたヴァルキュリアに殺意と憧憬の入り混じった執念を向けていくようになる。 兵科は偵察兵。 + ... 序章に受けた「洗礼」によって、本人は知らないがヴァルキュリアとして覚醒を果たしている。 それに伴い、母親であるアリシアがかつてガリア戦役に登場した「もう一人のヴァルキュリア」であることを知ると同時に、なぜヨーロッパにヴァルキュリア人が存在するのかという疑問に突き当たっていくようになる。 のちに鹵獲された新型ラグナイト兵器「ヴァルキュリアの機銃」によって、血に呼応する蒼き炎の力を我が物とすることに成功。急速に上昇した動体視力を十全に機能させるため兵科を狙撃兵に変更し、広範囲の殲滅でこそないが火力を一点に収束させた「銃撃」によって、一直線に敵を葬る術を獲得している。 その後クヴァルドリーヴァとの決戦において、彼女からの「洗礼」を、そして「契り」を結んだ一人として銃口を構え、その頭を撃ち抜く形で引導を渡した。 「クヴァルドリーヴァ」の死を想い続けた人間。最後まで彼女が誰なのかを知ることはなかったものの、その出逢いにある種の感謝を捧げるなど複雑な思いを抱いている。 クロリス・フローン(Chroris Flohn) ハニーブロンドを肩まで切りそろえた、黒い縁取りのメガネがトレードマークの女性兵。23歳。戦争が起きる以前から軍属であった。 正規軍に所属していたがヴァルキュリアによる甚大な被害によって部隊が壊滅し、そのまま再配属が行なわれてイサラたちと同部隊になる。イサラ同様に、謎のヴァルキュリアに心臓を貫かれる「洗礼」を受けて生き残ったという奇妙な出来事に遭遇している。 根っからのガリア人であり、新人記者としてあちこちを駆ける日々を戦前は行なっていたとのこと。そのおかげか体力に自信があり、また力持ち。 兵科は戦車長兼対戦車兵。 + ... イサラより以前に「洗礼」を受けたため、すでにヴァルキュリアとして覚醒している。覚醒する際も眼鏡は着用する。 かつて帝国に属していたヴァルキュリア、セルベリア・ブレスが使っていた槍と盾が回収されたことを折に彼女の遺品を受け取ることになった。敵を薙ぐよりかは敵からの攻撃を守るために蒼き炎の力を振るうため、正しく「炎の壁」を召喚しているように端からは見受けられる。 本来は対戦車兵であったのだが、部隊壊滅によって戦車長の人材不足になり、なし崩しで兵科を押し付けられたという経緯を持つ。本人曰く「戦前に車を乗り回しててよかった」とのことで、それなりの適性はあった模様。 「最高傑作の後継者」。三人組の中では概ね一番ヴァルキュリアの超人的戦闘に適しているとも云える。一方でクヴァルドリーヴァとの関係は薄い。 メリナ・アーヴィング(Melina Irving) 長い黒髪を一部サイドテールにしている、ガリア人には珍しい赤い目の少女兵。17歳。「無名の英雄」クルト・アーヴィングの娘であるが、様々な事情から父親が昔軍属だったことは知らずに育っていた。 母親に似たのか、活発でどこか無邪気な性格。一方で父譲りの努力家な一面を垣間見せており、根性で戦果を挙げている期待の新兵。 イサラとは軍属になってからの付き合いで仲が良い。 三人の中では最年少なことに加え、背が低めなど未だ未発達な自身を気にしている。本人的には「お母さんがすごいんだから私だって!」という心境。夜のお供は蜂蜜たっぷりのホットミルク。 兵科は突撃兵。 + ... 実はクヴァルドリーヴァと遭遇していながら、唯一「洗礼」を受けずに生き残ったヴァルキュリアの末裔(母親がリエラなので適性そのものは高く保持されている)。 彼女と遭遇したのは戦前、父親と逃げていた時だったのだが、その際にクヴァルドリーヴァが寸前で攻撃を止めたこと、その際の父親の「表情」を忘れられず、彼女のことを知りたくて両親の反対を押し切って軍属となったという経緯を持つ。 クルトとリエラの娘であり、当然二人の面影を強く持つメリナはクヴァルドリーヴァとなる前の「彼女」にとって、"絶対に殺してはならない"というある種の天敵に位置している。それを利用して彼女と個人的に接触し、「クヴァルドリーヴァ」と"名を与えられた"こと、「洗礼」は必要なことだと教えられていること――キャンディをあげるとなんだか懐かしそうに見つめて口にするなど、数少ない人間性を見つけることに成功した。 「彼女」の名前について知ったのは戦後となるが、メリナはどこかの未来で違う出逢いを果たしていたはずの自分たちに想いを馳せ、彼女に向け涙した。 「祝福されぬ戦乙女」。唯一ヴァルキュリアに覚醒しないで生き延びた彼女ではあるが、それは「彼女」からの「祝福(あい)」だったのかもしれない。 クヴァルドリーヴァ(Kvaldrifa)(*1) 戦乱と共にヨーロッパ全土にて存在が確認された、正体不明の「ヴァルキュリア」。神話・伝承で語られている姿とは異なり、彼女は槍と盾ではなく、一本の剣を携えて行動している。 神出鬼没であり、彼女と遭遇した部隊は悉く壊滅状態に陥っているため、ある意味では戦乱最大にして最悪の敵。一方で壊滅した部隊には必ず何人かの生き残りが"無傷で"存在しているという、不可解な現象を引き起こしている。 常に覚醒状態なため、蒼き炎を鎧っている。銀髪赤眼。それ以外は普通の少女のようにも見え、外見から推測できる年齢は18歳前後。 イサラの生涯の敵となった相手。 - 時系列整理 ガリア戦役が起きたのが征暦1935年(ウェルキン22歳、クルト20歳) アリシアがイサラを身ごもったのがその2年後の1937年(ガリア内戦が起きた頃)であり、その内容が明かされたのが10月ごろなので、出産したのはおそらく1938年と見なす。 『ネームレス、再集合』の時系列は不明だが、こちらの解釈ではガリア戦役から5年後としているので1940年。メリナはそれ以降の妊娠・出産と見なす。 なので生年としては、 イサラ:1938年 クロリス:1936年 メリナ:1942年 となるため、少なくともこの話における戦乱は1959年に起きたものとなる。 クヴァルドリーヴァ=イムカが事故死したのが『ネームレス、再集合』の直前なので1940年。この時点で22歳なので、本来ならば41歳ほどになる頃。年を取っていない(外見年齢は背の低さなどが理由。ストップしたのは22歳の段階)のはヴァルキュリアとしての再生能力がぐちゃぐちゃに機能しているからであり、ある種のゾンビ状態なため。蒼き革命におけるブリュンヒルデの依代のようなもの。 余談だが、先の男性で年齢加算するとウェルキン:46歳、クルト:44歳になる。 ――殉教のための路に立っているようだった。 先程まで武器を手に駆けた兵たちは影もなく、戦車は一部を吹き飛ばされて溶けかかった傷跡を見せる。 たちまち焦げて命を結ばなくなった草木や、煤けた石ころが、たぶん人だった何かが――――。 この現実が、あくまでも戦乱と解せるのみだった場所を、一変して地獄にした力があると物語る。 神ではない。実在性を確かに持つ彼女は聖母か聖女、とにかく何らかの信仰を宿している。 だが、彼女の信ずるものが見えてこない。自らが持つ知識は、彼女の胸に飾られているはずの十字架がいかなるものかを答えてくれない。だって、何もかもに該当しない。 強いて言えば大昔、人々を救ってくれた救世主様のおとぎばなしを醜く再現したかのようで……。 だから、彼女は今この世界に存在するあらゆる信仰に属していない。 彼女は彼女という、唯一無二の存在に属している。そして、力を以って光を振るう。 聖歌の代わりに翳す太陽よりも苛烈で、日々に寄り添ってきた輝きのなによりも眩いものを纏う。 青白く灯るたった一本の剣が、ともすれば彼女にとっての神であるのかもしれない。 祈りの代わりに、剣を握る。 願いの代わりに、焔を呑む。 縋りつくように、人を消す。 笑顔も涙も零さない、冷たく凍った表情こそが少女をこの世在らざるように象り上げる。 「…………」 血を、傷を、身体より拭う氷炎がゆっくりと揺らめいて、星明かりみたいに赤い瞳が私を見つめてきて。 「……洗礼を」 途端、感じるのは針の刺さる小さな痛みとわずかな空虚をまるで何倍にも膨らませたものだった。 視界がぶれて、私の身体はゆっくりと浮き上がる。その一連がなんだか笑ってしまいたくなるほど遅い速度で行われていて、だから私は気づくのに遅れてしまった。――貫かれたのだ。彼女の持つ、輝く剣に。 細く研がれた長剣らしいそれは私の胸から背をあっという間に突き刺していた。医学に詳しくない私にだって分かる、これはとても危険な状態だってことは。 だって、心臓を、貫かれている以上は、どうやって。 「アっ……か、ハァ……っ!?」 ごぷりと、まるでワインボトルを栓もなく引っ繰り返したかのような血が吐き出されて、頭がとてもくらくらする。 それまでどうにか生き残り、隠れ潜んでいた私を貫いて、無理矢理立たせた彼女の目はやはり何の感情を見せない。青白く灯る身体は不思議と熱を持たないが、銀色の髪は炎と共に美しく揺らめいていて、こんな事態でもなければ不思議なものだねと感動したかった。 「堅信を」 「おっ、ぐ……ァア、あ……がぁ!」 嫌な音を立てて深く、深くそれは私の胸に沈み込む。それに血を吐くしかなくて息ができない。肉と骨で守られるべき大切な臓器がどんどん役立たずになっていく。 ぎゅるりと景色でも変わるような錯覚を覚えながら、しかし、それまで力を宿さなかった私の両手は急速に勢いを取り戻して最後に抗おうと剣の柄に触れ、彼女の手ごと掴む。そしてただ必死に、これだけは、これだけはと文字通り決死の覚悟で言葉を叫んでいた。 「……」 「だれっ……なの、あなたは……ッ!!」 込み上げ続ける鉄の味がうっとおしい、構うものか。どうせここで終わる命なら絞るだけ振り絞るんだ。 「こんなことして、あなたを……許さ、ない、ゆるさない、絶対に……!!」 痛い、痛い、痛くて涙が視界を邪魔してくる。今の私の顔、お父さんたちにはきっと見せられないな。お母さんはそれはもう怒って泣いてしまうだろうから。そんなのは嫌だから、嫌、だけど。 こんなにも神々しくて悍ましくて恐ろしい理不尽を前に、だからこそ命を以って咽ぶ。 お前だけは生かせないのだと、唯一で無二に等しい殺意を込め。 「私が、殺す!殺してやる!!貴女を殺して……死なせてやる。二度とこんなことッ――――」 「告解を」 そんな私の一世一代の言葉は、無慈悲に引き抜かれた刃によって中断された。 虚しくなったそこの冷たさに震えるより先に、私はその場で崩れ落ちる。もう声が出ない、何も言葉が出てこない。ごぽごぽと流れる血と一緒に感覚も、考えるためのものも、全部薄れていくようで怖い。 怖いと思う心さえも、無明にまで沈んでいく。 「――――」 瀕死の虫のような無様をさらけ出す私に、彼女が何を想ったのかは分からない。意識が遠のいてしまっては何も、分からなくなってくる。 ああ、死ぬのか。私は醒めたような頭で、自分の人生の終着点を悟り始めた。 「――――」 だというのに、何故だろう。なんだか身体が暖かいと気づいた。 死ぬときは冷たいと聞いていたのに、不思議だ。それになんだか、暗いはずなのに明るくなっていく。 「――――」 何かが聴こえた。物音とは違う。人の声。 誰の?きっと彼女の声だ。あれ? 「――――」 なにか。何? さっきから貴女はいったい、何を言っているの。それは、聖句でも唱えているの? 分からない。血の抜けて、油の通ってない機械みたいなぽんこつになった私の頭じゃ分からないわ。 ねえ、貴女は。 どうして――――。 「――契りを」 凛とした声が響いて、水面を広げるように優しく鳴って凪いでいく。 痛みは遠のいていた。からっぽになった胸はいつの間にか、満たされていた。 不思議なぬくもりに包まれて、暗闇の中に蒼い星のような熱を見ながら私は聞いた。それは、紛れもない。彼女からの神託だった。 「あなたに祝福が、あるように」 結びの誓言を唱える声に、何故だろうか、私は確かに感じた。 彼女の無機質な心。そこに色が宿ったかのような。花開くような人の想いが見えたような気がして、私はかろうじて残る感覚だけを頼りに片腕を持ち上げた。 伸ばして、どこにいるかも分からない彼女に向けて。 手を伸ばそうとして、でも。 結局、届かないまま力なく落ちていく。木の葉みたいに意識はちぎれて霧散していって、眠っていく。 彼女はそこからいないのか。 私は――――。 「イサラっ!!」 分厚い膜を引き裂くように、私の意識はそこで一瞬、明瞭となる。 だけども本当に一瞬。すぐにぼんやりと覚束ない、なんだか眠気の中にいるような心地になっていく。でもそのまま眠らずにいて、私はようやく声をかけられて目覚めたのだという事実に追いついていった。 そう、だれか。誰かが私を呼んだ。誰が? 聞き覚えのあったこの声は間違いない。 「メリナ?」 「! イサラ、大丈夫!?目が覚めた?痛くないっ?」 顔をずいっと寄せて、慌てた様子で訊いてくるこの子に私は少し怯んでしまう。それまで何があったのか、その前後を吹き飛ばすかのような涙を溜めた表情を見てどう答えるべきか、悩むより前に第三者の介入が入る。 「こら、そんな矢継ぎ早に聞かないの。イサラはけが人なんだから」 「で、でも、やっと起きたから……!」 「分かってる。あたしだって心配だったんだもの、メリナはよっぽどだったんだよね」 だからこそ一旦落ち着いて、どうどう。そうやって柔らかく宥めるようにするもう一人にも、私は見覚えがあった。ゆっくりと起き上がって、その間に身体の様子を確かめる。 「……?」 あれ、どうしてだろう。きっと長く眠ってしまったはず。 なのに今までより、身体が軽い? 「イサラ?」 「あっ、えっと、ごめんなさい。大丈夫」 「いや、本調子じゃないのは分かってるわ。ゆっくりでいいからね」 「うん……ありがと、クロリス」 こういうとき、彼女の優しさが骨身に染みるよう。私は言葉通り、まずは周囲を見渡してそれから二人を見る。 目の前にはよく知った私の同期というのか、同じく戦場で肩を並べる子たちがいた。 一人目はカーキかかった黒髪に赤い瞳をした、メリナ。二人目は金髪に黒い縁取りの眼鏡をかけた、クロリス。彼女たちは私が軍属となってからの付き合いで、短い間でもそれなりに仲がいい友達だ。 だからメリナがずっと心配してたことも、クロリスが落ち着き払いながらも案じていたことも、よく伝わってくる。改めて顔を上げて、私はせいいっぱい笑ってみせた。 「ごめんなさい、心配かけちゃって。……何があったのか、教えてほしいな。ちょっと覚えてなくて」 「覚えてない、って……」 「うん。見たところ、傷はもう治ってるみたいだから相当長く寝ちゃってたのかなって……」 すると二人は顔を見合わせて、なんだか疑うような様子で黙り込んでしまった。 どうしたのだろう?
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登録日:2010/02/02(火) 18 58 38 更新日:2023/08/11 Fri 05 07 28NEW! 所要時間:約 15 分で読めます ▽タグ一覧 3情報流出 Nintendo Switch PS3 PS4 SEGA ふぁるでぃお(笑) オーツー ゲーム セガ チートおっぱい ハーレム小隊 ヘッドショットベーカリー メディア・ビジョン 戦場のセルベリア 戦場のヴァルキュリア 死神 殺人パン屋 生きた伝説 福山皇帝 野菜万歳 陣中日誌がやりたい放題 戦場のヴァルキュリアは、SEGAのアクティブ・シミュレーションRPG。 + 目次 概要世界観・作風 難易度について 味方ユニットについて システムコマンドモード アクションモード◆移動と迎撃 ◆攻撃と反撃 ◆戦車と歩兵の違い 兵科 ストーリー 用語 登場人物ガリア公国 東ヨーロッパ帝国連合 シリーズ展開戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校 戦場のヴァルキュリア3 戦場のヴァルキュリア4 蒼き革命のヴァルキュリア 余談 概要 2008年にPS3で発売。 2016年にPS4でリマスター版が発売され、2018年にNintendo Switchにも移植されている。 『CANVAS(キャンバス)』という水彩画風のグラフィック表現や、『BLiTZ(ブリッツ)』というSRPGとTPSを組み合わせた独自の戦闘システムが特徴。(詳細は後述) また、本庄雷太(RAITA)氏によるキャラクターデザインも魅力のひとつ。(*1)(*2) その優れたゲームシステムや高い戦略性、魅力的なキャラクターで人気を博し、2009年にはアニメ化した他、ハードをPSPに移して続編が製作され、以降シリーズ展開された。 海外人気も高く、一作目となる本作はギネス・ワールド・レコーズより“PS3史上最高のシミュレーションRPG”賞を受賞している。 また、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』などの作品で知られるアニメ映画監督の押井守が本作を高く評価したことでも有名。 世界観・作風 物語は架空のヨーロッパを舞台とし、国力に乏しい小国で義勇兵となった主人公たちが強大な帝国による侵略に立ち向かっていく様を描く。 ヨーロッパという固有名詞は出ているものの、実際には『ヨーロッパをモデルにした近代西洋ファンタジー』に近く、“ラグナイト”と呼ばれる特殊なエネルギー資源の存在や、“征歴”という年号、“ヴァルキュリア人”や“ダルクス人”などの架空の人種や“ハネブタ”という架空生物の存在などなど、現実と異なる世界であることはたびたび強調されている。 また、作中世界でラグナイトを動力とする戦車が非常に重要な戦力となっている一方、現実世界と比べて航空戦力の発達が遅れており、戦闘は基本的にライフルなどを持った歩兵+戦車の混成部隊で行われる。 銃撃戦を扱ってはいるが激しい流血などの過激な描写はなく、戦車の駆動音やライフルの発射音などの擬音(オノマトペ)が文字で表示されるなどマンガ風の演出を取り入れており、グロテスク表現が苦手なプレイヤーでも取っつきやすい作風になっている。 ただし、戦争を扱っている関係上、敵味方問わずストーリー進行に伴ってキャラクターの死亡は描写されるため、その点は覚悟すべし。 難易度について SRPGとしての難易度は少々高く、ファイアーエムブレムよろしく戦場で死亡したキャラクターはロスト(永久離脱)する。(ストーリーに関わるメインキャラを除く) 特にユニットが育っていない序盤は、一手一手慎重に進めなければならない。 戦闘中にHPが尽きても即死亡とはならず、瀕死状態でその場に倒れる。その際、3ターン以内に他の味方ユニットで瀕死の味方に触れれば衛生兵を呼んで救助することができる。(瀕死の味方ユニットは、敵ユニットに触れられるか3ターン経過で死亡する) また、ストーリーを進めれば味方キャラ(ユニット)はどんどん補充されるので、「ユニットが死亡しすぎて詰む」という事態にはそうそう陥らないだろう。中には、特定のキャラが瀕死またはロストするのが自軍への加入条件になっているキャラクターも…。 さらに、『遊撃戦闘』と呼ばれるフリーマップでお金や経験値を稼ぐことができるため、SRPGが苦手な人でも稼ぎを頑張ればある程度はユニットのパワーでゴリ押しすることもできる。 無策の正面突破などの強引な進軍を避け、ターン数をかけてでも確実に倒せる敵から倒しゆっくり進軍すれば、どのステージも比較的安全にクリアは可能。 しかし各ステージごとに評価ランクがあるため、Sランククリアを目指すとなると難易度は極端に上がる。 最終的にはどのステージも再挑戦できるようになるため、初見は評価ランクを気にせずに進めてもよいだろう。 味方ユニットについて 味方ユニットとなる義勇軍兵士はそれぞれ固有の名前もあり、外見や性能の違いも当然あるものの、大半のキャラはいわゆるモブキャラ的な扱いであり、メインストーリーに一切絡まない。 しかし、ユニットとして操作する際にはボイス付きでセリフもあり、戦争に参加するまでの背景や部隊内での人間関係などの細かな設定もあるため、一人ひとりキャラが立っており愛着がわきやすいのも本作の特徴。 このため、メインキャラを差し置いてプレイヤー人気の高いキャラクターも存在しており、イーディ・ネルソンなど一部のキャラはDLCにおいて主役を張っている。 この辺りの要素は続編以降で大幅に強化された。 ユニット数は非常に豊富なので、自部隊を強いユニットで固めるのはもちろん、性能度外視で好きなキャラだけ編成するもよし、ハーレム小隊や漢の園を作るもよしで、楽しみ方は色々。 システム 一応SRPGと称しているがRPG的な要素は薄く、実際は戦術シミュレーション+TPS風アクションといった体裁。 コマンドモードとアクションモードを繰り返し、敵拠点の占拠等の勝利条件を満たすとステージクリア。 コマンドモード 敵味方の兵士がアイコン化された戦場の見取り図で、操作したい自軍ユニットをひとつ選択するとアクションモードへ移行する。 操作ユニットを選択するたびにCP(コマンドポイント)というコストを消費する。消費CPは歩兵なら1、戦車なら2。 CPは自軍ターン開始時に、各ステージごとに決められた値が補充される。また、アリシア・ロージー・ラルゴなどのメインキャラは出撃しているだけでターン開始時に付与されるCPが1増加する。 そのため対戦車兵のラルゴは、たとえ敵陣に戦車がいなくてもCP補充要員の置物として自軍後方に配置されがち。 CPさえ支払えば1ターン内に同じユニットを何度も動かすことも可能な他、ターン終了時に余っているCPは次ターンに持ち越されるため、例えば「1ターン目はあまりユニットを動かさずCPを温存し、2ターン目に溜まったCPを一気に使ってCP消費の激しい戦車を何度も動かす」などの戦術も取れる。 CPが尽きるとそのターンではもう何も行動できないため、敵軍のターンになる。敵軍もこちらと同じようにコマンドモードでCPを消費しながらユニットを動かす。 なお、コマンドモードで確認できる敵ユニットのアイコンは自軍ユニットが発見したユニットに限られるため、実際の戦場では建物の死角や草むらなどに潜伏している敵ユニットがいることがほとんど。 そのため、まずは偵察兵などを動かしてアクションモード中に敵陣の配置を把握することが重要となる。 他にも、待機中のユニットを自軍拠点に召喚する『増援要請』や、自軍ユニットにステータスアップなどのバフ効果を付与したりできる特殊コマンド『オーダー』の発令などが可能。いずれもCPを消費する。 アクションモード コマンドモードで選択したユニットをTPS風の画面で実際に操作する。 ◆移動と迎撃 操作中のユニットが移動している間、常にAP(アクションポイント)という行動力を示すゲージを消費しており、APが無くなるとそれ以上移動できなくなる。 最大APはユニットごとに決められており、おおむね偵察兵や支援兵といった軽装の歩兵はAPが多く(=1回の行動で長距離を移動可能)、対戦車兵や狙撃兵、戦車などはAPが少ない。 コマンドモードで説明したとおり、CPがあれば1ターンで何度も同じユニットを動かせるが、2回目以降の操作ではそのユニットの最大APにペナルティが掛かるため、1ターン内に同じユニットを動かすほど移動できる距離は短くなっていく。次のターンになればAPの制限は解除される。 アクションモード中に移動するのはプレイヤーが操作しているユニットのみであり、その他の敵・味方ユニットはその場から一切移動しない。 ただし、敵ユニットの射程内に入った場合、敵がこちらに気づいているならその場で迎撃してくる。(狙撃兵や対戦車兵を除く) ライフルによる迎撃なら多少被弾しても軽微なダメージで済むが、マシンガンなど弾数の多い武器による迎撃は非常に強力。 ◆攻撃と反撃 操作中のユニットは、攻撃や回復を1度だけ行うことができる。 APが残っているなら、攻撃や回復後にさらに移動可能。 こちらが銃を構え照準を合わせている間は敵の迎撃も止まるため、どこを狙うかはゆっくり考えることができる。したがって、通常のTPSゲームをプレイする際に求められる正確な照準操作(エイム)は、本作では不要となる。 狙いを定め攻撃すると、ライフルやマシンガンから弾が発射される。一度の攻撃で発射する弾の数は、そのユニットが装備している武器によって異なる。 撃たれた敵はこちらを向き、その敵の射程内に入っている場合は反撃してくる。(狙撃兵や対戦車兵を除く) 相手の頭部に弾を当てることでクリティカルが発生し、狙撃兵のスナイパーライフルならほぼ一撃、偵察兵のライフルでも数発当たれば敵ユニットを即座に倒すことができる。 また、ユニットや武器ごとに命中精度が異なっているため、プレイヤーが照準をしっかり敵の頭部に合わせても、いざ攻撃したら弾道がバラけて頭部にほとんど当たらないこともザラにある。 ◆戦車と歩兵の違い 歩兵は戦車が侵入できない狭い通路に入ったり、はしごの昇降などが可能。 また、歩兵は土嚢や溝にしゃがんだり、草むらで匍匐前進するなど地形を活かして隠れることで、防御力が大きく向上し、さらにヘッドショットされてもクリティカルが発生しなくなる。 敵兵もしゃがみ状態で待ち構えていることがある。その場合、手榴弾を用いて敵を吹き飛ばしたり土嚢を破壊することでしゃがみ状態を解除するのが望ましい。 戦車は歩兵ほど自由に移動できない上、その場で旋回するにもAPを消費するが、進路上の邪魔なオブジェクト(簡易的な防壁や横たわる木など)や土嚢をキャタピラで粉砕しながら突き進むことが可能。 また、堅牢な装甲を持つため、銃弾による迎撃では一切ダメージを受けず、敵陣に突っ込んでいくこともできる。 兵科 ユニットはそれぞれ兵科が設定されており、兵科によって装備可能な武器やAP(行動力)などが決まっている。 《戦車》 圧倒的な火力と装甲で戦場を駆ける絶対的存在。 敵防衛線の突破はもちろん、銃弾では傷付かないので歩兵の壁にもなる。 行動にCPを2消費する。また背面のラジエーターが弱点。 《偵察兵》 他の兵科を圧倒する移動力(AP)が特長で、索敵能力も高く潜伏している敵や遠方の敵も逃さず発見する。 ライフルを携帯しており、命中精度が高く迎撃範囲も広い。ただし防御力はやや低め。 手榴弾やヘッドショットを駆使すれば十分な攻撃力を持つため、本作を極めた人が早解きする場合、ほぼ偵察兵の独壇場になる。 《突撃兵》 小型のマシンガンを携帯し、防弾性の高い服を身につけた兵士。 圧倒的な対人攻撃力と高い防御力を持つが、射程はやや短い。移動力は並み。 上手く動かせば切り込みにも迎撃にも活躍してくれる。火炎放射器を装備可能になると拠点制圧が格段に楽になる。 《対戦車兵》 “対戦車槍”というロケットランチャーのような武器を使う兵科で、戦車とまともに戦える唯一の歩兵。 爆風には非常に強いが移動力は低く、迎撃・反撃や手榴弾の使用は不可。 特殊な兵科な分、役割を発揮できるような立ち回りが必要。 《支援兵》 基礎能力は偵察兵の下位互換だが、代わりに様々な特殊能力を備えている兵科。 他の歩兵の弾薬補充や戦車の修理、壊れた土嚢の修復に地雷処理と、戦闘以外の仕事をこなす縁の下の力持ち。 戦車を盾にして隠れつつ、たまに戦車を修理しながら進軍するだけでもわりと強力。 《狙撃兵》 スナイパーライフルによる長距離攻撃を行う。 射程と攻撃力に優れ、安全圏からのヘッドショットで邪魔な歩兵を処理できる便利な兵科。弾切れには要注意。 移動力は最低で耐久力も低く、迎撃・反撃も不可で手榴弾も無しと狙撃以外の能力は最低クラス。 敵側にいる場合は最も警戒すべき兵科で、狙撃される位置に味方の歩兵を放置していると確実に狙われる。 ストーリー 征暦1935年、ヨーロッパを二分する東ヨーロッパ帝国連合と大西洋連邦機構が開戦、第二次ヨーロッパ大戦が勃発する。 そんな中、中立を掲げる小国・ガリア公国へ帝国が侵攻を開始。 瞬く間に国土の半分を制圧されたガリアは義勇軍を編成、帝国への反撃を開始する。 主人公・ウェルキンはガリアの田舎町ブルールに帰郷した際、自警団の少女アリシアと出会う。 二人はブルールを襲った帝国軍の部隊を撃退し、その後ガリアの義勇軍に参加することとなり、帝国との熾烈な戦いに身を投じていく。 用語 《ガリア公国》 物語の舞台となる立憲君主制国家。首都はランドグリーズ。 帝国と連邦の間にある小国。ラグナイト資源が豊富。 武装中立を国是とし、国民皆兵制度を敷く。学校で軍事教練が必修単位になっており、常備軍とは別に有事の際は民兵を徴用し義勇軍を編成する。 しかし正規軍と義勇軍の仲は決して良好ではなく、正規軍が義勇軍に無茶な作戦を押し付けるなど、正規軍の横暴な振る舞いがしばしば見られる。 《東ヨーロッパ帝国連合》 ヨーロッパ東半分を支配する帝政の連合国家。イメージはドイツ? 貴族の身分階級が残っているなど中世的な風習が強く、ダルクス人への偏見も強い。 圧倒的な国力を背景に、ヨーロッパ各地で戦火を拡大中。 《大西洋連邦機構》 ヨーロッパ西半分を支配する共和制の連邦国家。 共に帝国を相手にしているという面では一応ガリア公国にとって味方側の勢力なのだが、信頼できる仲間とは言い切れない側面も。 特に連邦所属の部隊を描いた『4』での所業は、ド外道としか言いようがない。 《ラグナイト》 兵器の素材から燃料や爆薬、更には傷の手当てにまで使われるスーパー万能鉱石。 故に戦争の火種にもなる。 《ダルクス人》 ヨーロッパ中で差別や迫害を受ける民族。紺色の髪が特徴。 勤勉で器用な者が多い。工業の労働力として使われることが多く、優れた技術者を数多く輩出する。 かつてダルクス人はラグナイト加工技術を駆使して古代ヨーロッパを支配していたが、ヴァルキュリア人によって征伐されたと伝えられている。 《ヴァルキュリア人》 かつてヨーロッパに存在したとされる古代民族。 長らくおとぎ話の存在とされていたが、近年になってヨーロッパ各国で研究が進められ、実在したことが明らかとなっている。 特に帝国では研究が盛んで、実際に古代ヴァルキュリア人の超常的な力を戦力として投入してくる。 ちなみにシリーズに登場したヴァルキュリア人は今のところ全員が女性。 登場人物 ガリア公国 《ウェルキン・ギュンター》 CV:千葉進歩 本作の主人公。教師を目指す大学生。ガリア公国の田舎町ブルール出身。 ガリアと帝国の開戦に伴い徴兵され、大学にて士官資格を取得していたため義勇軍第3中隊第7小隊の隊長に任命される。 戦場での役割は戦車長で、階級は少尉。 自然や生き物が好きで、大学でも生物社会学専攻。普通とはややズレた感性の持ち主。 《アリシア・メルキオット》 CV:井上麻里奈 本作のヒロイン。しっかり者で世話焼きの少女。 ウェルキンと同じブルール出身で、見習いパン職人。 ブルールでは自警団の分隊長も務めていたため、義勇軍に徴兵されウェルキンの部下となる。 兵科は偵察兵で、階級は軍曹。 当初は平凡な一般兵だが、次第にヤバすぎるポテンシャルが覚醒する。ウェルキンのオーダーと併せれば一人で無双できる。 ちなみにアニメ版では、性格がかなり変わってゲームより幼い印象に。 《イサラ・ギュンター》 CV:桑島法子 ウェルキンの義妹。ダルクス人の血を引く。 機械いじりが好きで、自宅で一人戦車を整備する恐るべき才女。 部隊では戦車操縦士 兼 整備士で階級は伍長。 常に冷静で、わりと頑固な性格。義兄のウェルキンを尊敬している。 密かに航空機を開発しており、いつかウェルキンを乗せて空を飛ぶのが夢。 + 『1』および『3』のネタバレを含む余談 戦争ものの作品に出てくるCV:桑島法子の少女、ということで不安視されていたが、案の定…。 その死は第7小隊の面々と多くのプレイヤーに悲しまれた。 『1』と時間軸を同じくする『3』にもわずかに登場し、ヒロインの一人であるダルクス人の少女イムカと知り合う。 普段は他人に心を開かないイムカだが、イサラの助言を得て自身の専用武器ヴァールの改良に成功。 ストーリーが進み、ウェルキンら第7小隊と再会した際にイサラの死を知ったイムカは、彼女への感謝と哀悼の意を込めて、イサラが想いを馳せた空へと空砲を放つというシーンがある。 《ロージー》 CV:豊口めぐみ(アニメ:皆川純子) 本名ブリジット・シュターク。元酒場の歌い手で、ロージーはそのときの芸名。 兵科は突撃兵で、階級は伍長。 勝ち気で姐御肌。ダルクス人嫌いでイサラとよくぶつかる。 《ラルゴ・ポッテル》 CV:江川央生(アニメ:松山鷹志) 一次大戦からの古参兵。 兵科は対戦車兵で、階級は軍曹。 豪快で情に厚いオッチャン。野菜万歳! 《ザカ》 CV:中井和哉 ダルクス人の青年。 中盤で仲間になる戦車長で、階級は軍曹。 飄々とした性格。測量の癖でいつも片目をつむっているが、視力はどちらも2.0。 《エレノア・バーロット》 CV:田中敦子 ガリア公国の凛々しい女性軍人。義勇軍第3中隊長で、階級は大尉。 ウェルキンの上官にあたる。ラルゴとは第一次ヨーロッパ大戦の頃に義勇軍で共に戦った仲。 《ファルディオ・ランツァート》 CV:櫻井孝宏 ウェルキンの友人で、義勇軍第3中隊第1小隊の隊長。階級は少尉。 大学では民族考古学を専攻しており、ヴァルキュリア人に関する造詣も深い。 愛国心が強く、混迷極めるヨーロッパで小国ガリアが生き残る術を模索している。 《ゲオルグ・ダモン》 CV:塩屋浩三 ガリア正規軍の軍人で、中部方面の総司令官。階級は大将。 縁故で昇進・出世した男であり、軍事に関する才能は皆無。 義勇軍を使い捨ての駒として見ており、無謀な作戦を立案してはエレノアらに押し付ける。 《コーデリア・ギ・ランドグリーズ》 CV:能登麻美子 弱冠16歳にして、ガリア公国の元首たるランドグリーズ家の現当主を務める少女。 しかし国政は宰相ボルグに一任しており、本人は非常に無気力。 ランドグリーズ家はヴァルキュリア人の血を受け継いでいると言われている。 東ヨーロッパ帝国連合 《マクシミリアン》 CV:福山潤 帝国軍ガリア方面侵攻部隊の総司令官で、階級は大将。 皇帝の実子だが、母親の身分が低いため嫡子として認められず“準皇太子”と称される。 身分階級制度が根強い帝国では珍しく能力至上主義であり、実力さえあれば身分を問わず部下として取り立てる。 マクシミリアン直属の3将軍は『ドライ・シュテルン』と呼ばれ、いずれも実力者が揃っている。 + 中の人に関する余談 マクシミリアンの出自や彼を演じた福山潤の演技から、同時期に大ヒットしていた某有名ロボットアニメの主人公と重ねて見られがち。 マクシミリアンは元々黒っぽいキャラデザインだったのだが、あまりにもあちらの有名主人公と似すぎていたため、金髪や白い衣装に変更されたらしい。 部下であるセルベリアのキャスティングも、マクシミリアンの中の人を意識したスタッフの遊び心だろう。(*3) また、コードギアス側も本作を意識してか、あるいは単なる偶然か、続編である『R2』にて“ハコダテ租界よりお越しのマクシミリアン様”なるフレーズがさりげなく登場する。 《セルベリア・ブレス》 CV:大原さやか 帝国軍の女性軍人で、階級は大佐。ヴァルキュリア人。 ドライ・シュテルンの一角であり、3将軍の中でも特にマクシミリアンへの忠義が厚い。 長く美しい銀髪と、重力に逆らうロケットおっぱいが特徴。 ヴァルキュリアの力を駆使し、圧倒的な戦闘力を誇るため、彼女が出てきた際のミッションは別ゲーと化す。 敵キャラながら非常に人気が高く、ウェルキンやアリシアを差し置いて彼女こそがシリーズの顔となっている。フィギュア化などグッズが製作・販売される機会も多い。 『3』や『4』などの続編が『1』と同じ時代ばかり舞台にしてるのは、彼女の人気がありすぎる故に他の時代を描きづらいかららしい。 《ラディ・イェーガー》 CV:大塚明夫 マクシミリアン直属の3将軍『ドライ・シュテルン』の一角であり、階級は少将。 かつて帝国に併合された小国フィラルド出身で、祖国の復興と独立のため、マクシミリアンに協力する。 専用の高性能戦車『ヴォルフ』を駆り、ウェルキンらと対峙する。 《ベルホルト・グレゴール》 CV:大塚周夫 ドライ・シュテルン最年長の初老の将軍で、階級は少将。 伯爵家の出身で身分階級を重んじており、ダルクス人への差別意識が強いなど典型的な帝国人らしい価値観を持つ。 皇帝に忠誠を誓っており、マクシミリアンを監視する目的で彼の配下に入った。 装甲列車『エーゼル』に搭乗し、第7小隊と激突する。 シリーズ展開 戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校 2009年に発売された続編。機種はPSP。 物語は前作から2年後の世界を舞台に、内戦下の士官学校に通う士官候補生たちの戦いを描く。 据置機から携帯機に変わったことでクオリティが劣化した部分もあるが、システム面では改善された要素もあり、全体としては賛否両論。 戦場のヴァルキュリア3 2011年に発売されたシリーズ3作目。機種はPSP。 物語は『1』と同じ征暦1935年を舞台に、ウェルキンたちの華々しい活躍の裏で活動していたガリアの懲罰部隊“ネームレス”の知られざる戦いを描く。 『2』をベースに改良した作品で、やや高難度でストーリーも長くプレイするには根気がいるが、シナリオ面やキャラクター面で高い評価を得た。 ただしマップの使い回しなどが非常に多い点は不評。また、ストーリー終盤の展開も賛否が分かれる。 戦場のヴァルキュリア4 2018年に発売されたシリーズ4作目。機種はPS4、Switch、Steam。 『3』以来7年ぶりとなる新作で、シリーズ10周年記念作品。 時系列は『1』と同じ征暦1935年であるが、ガリア公国が中心であった『1』~『3』と異なり、帝国と戦うもうひとつの勢力である連邦軍の視点で描かれる。 携帯機から据置機に戻ってきたことで、全体的に『1』への回帰・正統進化を目指した作風になっている。 蒼き革命のヴァルキュリア 2017年に発売された派生作品。機種はPS4、PSVita。 戦場のヴァルキュリアシリーズの流れをくむ“ヴァルキュリア・プロジェクト”の一環で開発されたタイトルだが、世界観やゲーム性は戦場のヴァルキュリアとは異なっており、ほぼ別タイトル。 余談 無名のゲームであったが発売されるとゲーム雑誌や口コミで話題となり、漫画やアニメ化等、メディアミックスもされた。 アニメ版はゲームとややテイストが異なるため、原作レイプと言う人もいるが評価は上々。戦闘描写よりも人間関係に焦点を当てている。 一部の味方ユニットに、SEGAが2000年に発売したゲーム『エターナルアルカディア』からのゲスト参戦キャラがいる。該当するのは、突撃兵のヴァイス・イングルバード、偵察兵のアイカ・トンプソン、そして衛生兵の女性(ファイナ・セラーズ)。3名とも、エターナルアルカディア本編では不明だったファミリーネームも設定されている。 ヴァイス、アイカはゲーム内の人物総覧にて「遠い異国の地から来た冒険家」との記載がある。 衛生兵は人物総覧にてファイナ/マイナ/シャイナという三つ子との説明あり。ゲーム内では“衛生兵”としか呼ばれない。 「オーダー発令!全軍追記・修正を行え!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] マンガ版の方が駄作だよな。 -- 名無しさん (2014-01-15 15 26 36) ↑例の中世マンガを書いてる人の -- 名無しさん (2014-02-25 07 24 54) 敵のセルベリア大佐があまりにも人気出すぎたせいで以降の作品にも出ずっぱりになった印象。好きだけど -- 名無しさん (2014-12-16 08 36 58) みんなのGOLF、pop'n対戦ぱずるだまONLINE、戦場のヴァルキュリア -- 名無しさん (2017-04-23 10 53 03) アニメ、前半はウェルキンの策など見所もあって面白かったけど後半がヴァルキュリーゲーになっていって……惜しい。 -- 名無しさん (2018-06-28 09 32 47) セルベリアの個別記事がたってない事に驚き。もはやシリーズの顔なのに -- 名無しさん (2019-01-23 01 41 53) だいぶ刷新したね。編集者さんに感謝。 -- 名無しさん (2023-04-26 22 21 50) 4以外もSteamに来てほしいものだ -- 名無しさん (2023-07-09 21 30 57) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/bitacolle7/pages/1469.html
名称:ヴァルキュリア レアリティ:☆8 属性 火 一覧番号 1338 入手先 入手先1:入手先2:入手先3: レベル 1(99) HP 4899(7692) 攻撃力 882(1384) 治癒力 127(199) コスト 8 売却価格 ??? 進化必要素材 (進化)炎のガーゴイル(進化)炎のガーゴイル(進化)炎のガーゴイル(進化)炎のガーゴイル(進化)炎のガーゴイル 進化先 焔魔の豪力竜少女・ヴァルキュリア 必殺技:ファイアー・クラッシュ 必要ターン数 23(13) 効果(Lv1) 敵単体のHPを15%減らす。 効果(Max) 敵単体のHPを20%減らす。 リーダースキル:竜人少女 味方火属性のHPが2.75倍、3属性で攻撃時味方攻撃力5.75倍。 15%の確率で火図柄を火水木図柄に変換する。